2021年12月12日
帝京科学大学 動物皮膚科学研究室 准教授
東京会場
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-31
092-467-1113
大阪府大阪市中央区北浜東3-14
06-6942-0001
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
犬の皮膚疾患の中でも、アトピーはよく遭遇する疾患のひとつであり、臨床的特徴から大まかに診断することは可能かもしれません。しかし、アトピーという疾患の特徴、アトピーという診断に至った理由、その症例に合ったアトピーの治療選択について、分かりやすくオーナーに説明し、理解と協力を得ることは、それほど簡単なことではありません。
基本的に、アトピーは難治性の慢性疾患であるため、その治療と管理は生涯にわたるものです。その症状に与える影響は、飼育環境や季節のみならず、犬種ごとの解剖学的特徴、肥満、加齢などによっても少しずつ異なり、アトピーという疾患でひとくくりに症例を扱うことはできません。症例ごとに、あるいはその時々の症例ごとに適した治療を選択し、長くこの疾患を管理していくためには、オーナーの理解と協力を得ることがとても重要になります。
今回のセミナーでは、よくある炎症性皮膚疾患の中でも複数の要因が関与する慢性疾患であるアトピーを取り上げて、必要な検査、診断理由、その症例にあった治療選択などを説明するうえでのポイントを含め、インフォームドコンセントを意識した犬アトピーの診療についてお話ししてみたいと思います。