2020年2月2日
麻布大学附属動物病院 腫瘍科 研修医主任
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
東京会場
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
福岡市博多区博多駅中央街2-1
092-474-5280
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
誰もが確信していたことであろうが、獣医療領域にも高度高齢化医療の波は着実に押し寄せてきている。人は、愛する動物が自分と同じように暮らし、同じように末永く生きることを求め、またその実現を信じて疑わない。万が一動物が命を落とすようなことがあっても、その死は自分の満足に値する安らかなものであり、受けるべき医療は自分が受けたい医療そのものでなくてはならない。
したがって、昨今言われている治療における弊害などは到底許されざることであり、常にリスクを負わないラッキーを追い求めている。まさにこれが獣医高度高齢化医療の真髄であり、新しい技術あるいは新薬を駆使し苦しみながら延命するより、オーナーの許容範囲で日々良く生かすことに医療者の真価が問われる時代が到来しているのである。このような、ともすれば人医療で言われる高度医療よりもさらにハイレベルな医療を求められている現状にあっても、我々はどうにかしてそれに応えていかなければならない。かけがえのないものをなくしても、満足して看取れる心を守れる医療を模索し続けていかなければならない。
今回のセミナーが、日々のがん治療現場でこれを目指す先生方にわずかでもお役に立てれば幸いです。