2024年9月1日
小島動物病院アニマルウェルネスセンター 院長(新潟市開業)
2017年6月11日(日)
3:52:50
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一般獣医師 | 27,000円(税込29,700円) |
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生殖器病学また繁殖学(産科学含む)は疾患を雄と雌で分けて考える唯一の学問です。
家庭動物医療における繁殖学は、ほかの分野に比べて書籍をはじめ、学会報告や症例発表も少ないのが現状です。この分野の疾患は卵巣また卵巣子宮摘出術および精巣摘出術の普及により全国的には症例数の減少傾向があると思われます。しかし生殖器の手術、つまり卵巣子宮摘出術や精巣摘出術などは日常的に行われているのも事実です。症例は、決して少なくはないと思いますが、繁殖学は知っているようで意外と情報が少ない分野ともいえます。生殖器また繁殖学の症例の解決には、発情サイクルと腟細胞そして繁殖系ホルモンなどの繁殖生理を理解すると、ほぼすべてが解決するはずです。なお、ホルモン剤などの治療薬は実際の症例をとおして解説します。
一方、小児科学を語るには、まず、胎子から新生子へと自然娩出または帝王切開によって、母体の外に出なければなりません。また母犬猫の疾患と新生子の症状については連動することが多い分野であり、その後の成長にも影響を与えます。このコーナーでは新生子のケアと繁殖学領域にみられる遺伝性疾患について解説します。