宮崎大学農学部附属動物病院 教授
福岡県出身
日本獣医生命科学大学卒業後、同大学で研修医を経験し、同大学大学院に進学。
鷲巣誠先生に師事し、門脈体循環シャントの研究で博士号を取得。
同大学動物医療センターにおいて大学院特別研究生として肝臓病外来を開設。年間約500症例の肝疾患、PSS手術を約300症例経験した。
その後、宮崎大学農学部附属動物病院で准教授に就任、2016年10月より同附属動物病院の教授として日々消化器疾患の外科的・内科的治療を行っており、年間1,000症例以上の紹介症例を治療しながら、研究そして教育に力を入れている。
最近は、産業動物や海洋ほ乳類などの治療も積極的に行い、多数の学会賞を受賞している。
2018年4月1日(日)
4:46:11
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軟部外科の手術手技は、一般的に見よう見まねで学んできたことが多いのではないでしょうか?その技術を教えてもらった師匠もひょっとしたら見よう見まねで学んだ技術かもしれません。理論的に手術手技を学んだことがない人も多いと思います。私も若いときから師匠の手術を見て学んできました。しかし、自分の師匠の時代と比較して実際に自分で経験する数はまだまだ少なくなかなか師匠の腕の領域には達しません。師匠より経験数が少ないのに師匠に追いつくはずもありません。少ない経験数で師匠の腕に追いつき追い越すためには効率よく手術手技を学ぶ必要があります。
何故、師匠と同じような方法で手術しているのに、手術時間に差があったり、術創の仕上がりに違いがあったりするのか? いつもそんなことを考えて私は約20年が立ちました。そこで私が学んだことが臨床解剖と病態生理に関する基礎知識の重要さであり、更にいえば手術手技の理論背景の重要性です。
そこで今回私が過去の臨床経験からお話しする内容は、軟部外科に必要な技術の理屈と解剖学の落とし穴についてを整理して、上記のプログラムに落とし込んでお伝えしたいと考えています。他ではなかなか聞けない理屈が盛りだくさんです。なるほど! と思っていただけるようなネタをたくさん仕込んでおきますので、楽しみにしておいてください。
当日は、剥離鉗子、止血鉗子、鑷子と3-0ぐらいの縫合糸(針なしでOK)を持参していただけると、より理解しやすいと思います。皆さんのご来場をお待ちしております。