日本大学 生物資源科学部 総合臨床獣医学研究室 教授
質疑応答
東京会場
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
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会員獣医師: 9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)
嘔吐や下痢の症例に遭遇する機会は多くあると思われる。通常の吐き気止めや下痢止めで治まるものも多く、そのような場合には問題は無い。しかし、これらの治療に反応しないものには系統立てた診断の進め方が必要となる。最近よく難治性の嘔吐や下痢に対して診断をせずに、IBDを疑って、ステロイド療法を行ったが改善しないという理由で紹介される例がある。これらの場合、内視鏡検査を行う前に充分な身体検査や超音波検査などの画像診断を行うことにより、消化管内異物が見つかるようなことがある。
これは診断のステップをスキップしてしまうために起こってしまった誤診である。系統立てた診断を進めてゆけば、消化管内異物という診断は可能である。もちろん、IBDやリンパ腫により難治性の消化器症状を呈する症例もあるが、これにしてもきちんと順序立てて診断する必要がある。今回のセミナーではこれら難治性消化器疾患の病態生理をはっきりと再認識し、適切な診断法を解説したのち、病態に即した治療法について述べたい。