2024年9月1日
日本獣医生命科学大学
臨床獣医学部門 治療学分野Ⅱ(眼科)
1.眼表面手術に必要な器具機材
2.マイクロサージェリーの作法
3.手術準備 1)消毒法 2)局所麻酔 ・球後麻酔 ・耳介眼瞼神経ブロック 3)ドレーピング
4.眼瞼・第三眼瞼の手術 1)眼瞼内反症におけるホッツ・セルサス法 2)眼瞼腫瘤における眼瞼V字切除術 3)眼球保護のための眼瞼縫合術 4)チェリーアイ矯正のためのポケット法
5.角膜の手術 1)深い角膜潰瘍における結膜皮弁移植術 2)自発性角膜上皮欠損症における 点状角膜切開術 3)自発性角膜上皮欠損症における 眼科用ラウンドバーによる角膜表層切除術
6.緑内障の最終的な手術 1)ゲンタマイシン硝子体内注入術 2)強膜内シリコンプロテーゼ挿入術 3)眼球摘出術
質疑応答
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
眼球は直径2cm程度の小さな器官であり、そのため眼科の手術は手術顕微鏡を用いたマイクロサージェリーが行われる。なぜなら、眼は手術の仕上がりが目に見えて分かる部分であり、肉眼手術とは異なる細心の注意やテクニックを必要とするためである。例えば、眼瞼のV字切除では、眼瞼の縫合時に縫合糸が眼に当たったまま放置すると、術後に角膜潰瘍を生じる結果となり、手術を成功裏に導くことが難しくなる。もちろんチェリーアイの矯正など、肉眼での手術が可能な眼科領域の手術もあるが、肉眼での手術は応用範囲がは限られているうえ、顕微鏡下で拡大して手術した方がより正確な手術の実施が可能となる。一方、顕微鏡下での手術が一度頭の中にイメージされると、肉眼でチェリーアイなどの手術をしても、手術が滞ることは少ない。
今回の講演では一次診療の現場で実施可能な眼の手術について講演をおこなう予定である。