運動器疾患の触診を習得し超音波検査を体験しよう!!
日本大学獣医外科学研究室 准教授
他、インストラクター 数名協力東芝医療用品株式会社
32 名
講義
●前肢と後肢の触診 〜どう触り何を診るのか?〜
●関節超音波検査の手技実習
●全身の評価
筋骨格系のスクリーニング検査・筋肉量の測定・関節可動域の測定
●前肢の触診
手根関節の評価・前腕の形状・キャンベル試験(肘関節側副靭帯の評価)・肘関節形成不全の有無・二頭筋腱テスト・肩関節の離断性骨軟骨症の有無・肩関節の安定性の評価
●後肢の触診
足根関節の評価・アキレス腱損傷の有無・膝蓋骨脱臼の評価・脛骨前方引き出し試験および脛骨圧迫試験(前十字靭帯断裂の検査)・股関節疾患のスクリーニング試験・バーデン試験およびオルトラニ試験(股関節の緩みの評価)・母指試験および三角試験(外傷性股関節脱臼の評価
●運動器の超音波検査
肩関節・股関節・膝関節の正常像の描出質疑応答
神奈川県藤沢市亀井野1866
0466-84-3900
※参加申込者には会場案内図をご送付致します。
会員獣医師: 39,000円(昼食付き)
一般獣医師: 55,000円(昼食付き)
※ 実習材料費 別途 8,000円 (税別)
「整形外科疾患は少ない」という声をよく聞きますが、来院した飼い主から「歩き方がおかしい」という訴えを聞くことは少なくありません。最近の統計では、高齢の犬の20〜25%、12歳齢以上の猫の90%以上に変形性関節症(OA)があると報告されています。このような背景から運動器に障害を抱えている症例は少なくなく、これらを的確に診断できる技術を身につけておくことは飼い主への信頼につながります。しかし、実際には、歩行異常を呈する動物が来院した時に、「どうしたらいいのかわからない」、「とりあえずX線を撮ってみる」という獣医師が少なくないのが現状です。ただ漫然と非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)を処方するだけの獣医師となるのか、きちんと「違いのわかる」獣医師になるのかは大きな違いです。
今回の実習では、小グループで実際の犬を用いて、前肢と後肢の触診を習得していただきたいと思います。さらにアドバンスとして、運動器の超音波検検査についても学んで頂きたいと思います。これは、本邦初の実習でありとても貴重な機会となるでしょう。本実習は、整形外科の苦手な先生にとっても有意義な体験となることは間違いありません。自分の手で触診手技を学習できる数少ない機会ですので、是非とも参加して頂きたいと思います。