−明日から使えるベーシックな手術のコツ−
日本大学獣医外科学研究室 教授
1.下顎切除
2.上顎切除
3.耳道外科
4.甲状腺外科
大阪会場
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-31
092-467-1113
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
前々回は軟部組織の基本について解説し、前回は体表や皮弁、断脚や体壁再建などについて解説を行いました。本シリーズは複数回を予定しており、全体を通して体の全部位の外科を勉強できるように計画をしております。今回は、とことん頭頚部を極めようと考えております。毎回言及しておりますように、簡単な手術ほど基本に忠実かつ丁寧にこなしていくことによって基本的な動作を理解して自分のものにでき、それができれば手術も上達します。また、さらに、解剖を理解することによって、手術の治療成績が向上します。特に、頭頚部の手術では、切除をしても特に大きな問題が発生しない場合と切除によって機能障害が発生する場合があります。後者の場合は、患者は死に至る可能性があります。あるいは、患者は合併症で苦しむことになり、飼い主から責められることすらあるかもしれません。解剖や生理を理解した上で、切除範囲を飼い主と相談しながら決定し、手術を遂行することが重要です。今回、聴講された先生方には明日からの診療に応用してもらえるような内容にしたいと考えています。外科を専門に学びたいと考えておられる先生方は様々なプレッシャーに耐えながら、日々手術をこなしておられると推察されます。予想された結果が得られずに苦悩の日々を過ごすこともあろうかと思います。かつて自分もそうでした。しかし、手術の技量を向上させるとともに正しい診断法や治療方針を身につけることによって、平穏な日々を送れるようになろうかと思います。今回の講演がその一助になれば幸いです。