日本獣医生命科学大学臨床獣医学部門治療学分野 I ・准教授
同付属動物医療センター脳神経外科
・国際獣医てんかん特別委員会(IVETF)による新しいてんかんの定義と分類
・IVETFによる特発性てんかんの診断
・てんかんの治療? 抗てんかん薬療法の実際
・構造的(症候性)てんかんの診断と治療
・将来的なてんかんの診断と治療=てんかん原性領域の決定とてんかん外科
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3451-4571
福岡会場
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
現在、世界で、そして日本でてんかんの一大転機が起こっている。2014年にヨーロッパおよびアメリカの神経病専門医を中心とした国際獣医てんかん特別委員会International Veterinary Epilepsy Task Force(IVETF)が設立され、昨年の9月にIVETFから犬猫のてんかんに関する諸々の統一見解が提示され、今年の2月にはIVETFの見解を受けてアメリカ獣医内科学会(ACVIM)も犬のてんかん治療に関する声明を公表した。これに先立ち,ヨーロッパではイメピトイン、日本ではゾニサミドが動物用抗てんかん薬として認可され、また獣医てんかん学の専門書(これまでは神経病学の一部でしかなかった)が2冊も出版された(De Risio & Platt 2014; Sanders2015)。小生もまた、将来的なてんかんの新しい治療法である「てんかん外科」を見据えたReview、“Diagnostic techniques to detect the epileptogenic zone:Pathophysiology and presurgical analysis of epilepsy in dogs and cats”をThe Veterinary Journal(2016)に寄稿した。
本講演では「犬猫のてんかん診療 update 2016」と銘打って、これらの最新情報を踏まえた獣医てんかん学を、その最新定義から診断、治療、そしてこれからの将来展望までを可能な限り判りやすく、実践的な視点から解説していく。この講演を聴講することで、世界標準+αの知識を習得して頂き、日常の診療に役立てて頂きたい。