日本獣医生命科学大学 臨床獣医学部門 治療学分野II担当
主訴:『眼が赤い』『眼が痛そう』『流涙がある』『眼が白く濁っている』これら4つの主訴をもとに,下記の疾患についての講演を予定しています。
●感染性角膜潰瘍 ●非感染性角膜潰瘍 ●角膜浮腫 ●角膜血腫など
●上強膜炎 ●チェリーアイなど
●流涙症 ●乾性角結膜炎など
●水晶体核硬化症 ●白内障 ●緑内障 ●ぶどう膜炎 ●網膜剥離など
質疑応答
福岡会場
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
東京会場
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
会員獣医師 | 9, 720円 (前納料金)(税込・テキスト代含む)ご入会はこちら |
一般獣医師 | 27,000円 (税込・テキスト代含む) |
2015年に「一次診療施設で対応すべき小動物眼科手術の基本テクニック」と題して手術法を中心に講演を行いました。点状角膜切開や,チェリーアイの矯正術など,すぐに使える手技も多いというご意見も多数よせられ,お陰様で好評を得ることが出来ました。しかし,治療を行う上で,手術テクニックももちろん重要ですが,実際にはまずはじめに治療方針を選択すべく,診断を確実に行う必要があります。
私たちが診断を行うにおいて,もっとも繁用されるのが,パターン認識だそうです。すなわち,経験と勘を頼りに診断を行っているのです。次に眼科検査では数少ない客観的データとなる,シルマー検査や眼圧測定を行い,見た目では分からない眼の異常を見つけ出します。多くの場合,これらのスキルを磨くことで診断にたどり着けるようになります。それでも臨床を行う上で,少なからず診断が付かないことがあり,この場合,プロブレムリストから問題に即した疾患を,帰納的に推測していくこととなります。
今回のセミナーでは,眼が赤い,眼が白い,痛そう,流涙があるなどの,主訴としても多く遭遇する,臨床症状を元に,診断までのプロセス,ならびに治療方針を中心に講演を行います。もちろん診断法だけでは無く,治療法についても最新の情報をご呈示したいと思います。このセミナーが受講者諸先生方の知識のup-to-dateとなれば望外の幸です。