日本大学 獣医内科学研究室 准教授
1997年日本大学農獣医学獣医学 卒業
2003年日本大学大学院獣医学研究科 獣医学専攻 博士後期 修了
2003〜2009年日本大学生物資源科学部 獣医学科 助手
2009〜2014年日本大学生物資源科学部 獣医学科 専任講師
2014〜現在 日本大学生物資源科学部 獣医学科 准教授
2016〜2017年 ユトレヒト大学獣医学部 Clinical Sciences of Companion Animal(オランダ)客員研究員
質疑応答
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
福岡会場
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
会員獣医師 | 9,000円 (前納料金)(税別・テキスト代含む)ご入会はこちら |
一般獣医師 | 25,000円 (税別・テキスト代含む) |
「炎症」は動物のさまざまな臓器で引き起こり、獣医療で治療の対象となる中心的な内科疾患です。特に内臓(消化管、肝臓、膵臓、胆嚢など)に炎症を持つ動物では重篤化することも少なくなく、その診断には多くの検査を要することになります。その中で消化管の炎症は、内視鏡検査の進歩により生検することが比較的容易となり、確定診断することができるようになりました。しかし、肝臓(胆嚢、胆管も含む)や膵臓はどうでしょうか? 血液検査や腹部超音波検査により、これらの臓器の炎症が疑うことができても、実際に試験開腹や腹腔鏡検査により肝臓や膵臓を生検し炎症を捉えることは、内視鏡検査ほど容易ではありません。また炎症に対する治療には、ステロイドと抗菌薬が主に用いられますが、自信を持ってこれら薬剤を使用するためには、正確な診断が必須です。
今回のセミナーでは、犬と猫の肝胆膵における炎症性疾患に焦点を当て、これらの診断と治療について実際の症例を紹介しながら解説する予定です。さらに、猫に関しては“三臓器炎”という切り口から、猫の炎症性疾患について解説したいと考えております。