原 康 先生日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室 教授 原田 恭治 先生日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室 准教授神野 信夫 先生日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室 講師協力株式会社ナカニシ
ミズホ株式会社
募集定員20名(各会場とも)
骨折治療に伴う最も深刻な合併症となる癒合不全の発生頻度をみると、猫では長管骨骨折後の癒合不全全体の約60%を脛骨骨折が占めることが知られています。猫の脛骨が特殊な環境下にあることも関連します(高所への跳躍運動、骨幹中央部から遠位にかけて寡少な分岐血管数)。今回の実習では脛骨骨折に対するオルソゴーナル・プレート固定を学びます。
猫の橈尺骨骨折は、体重に大差ないトイ犬種で問題となる橈尺骨骨折に比較すると、臨床的には治療に苦慮することは多くないかもしれません。しかしながら、犬と異なり橈尺間の骨間靱帯が欠落していること、そして猫特有の行動様式(高所からの前肢を使用した着地)に関連してモンテジア骨折が好発します。同骨折は関節内骨折でもあり、早期の外科的整復が必要となり、その整復法を学びます。
骨盤は仙骨、腸骨、恥骨、そして坐骨より構成され枠組み構造を呈し、骨折片の変位を伴う骨折では最低2カ所の損傷を伴います。猫では、骨盤骨折を受傷した症例の約60%で仙腸関節分離脱臼・骨折を併発します。また犬に比較して骨盤横径が相対的に狭いことに関連し、腹側構造(恥骨、坐骨)の破綻をともなう仙腸関節分離または腸骨体骨折が適切に治療管理されない場合は、骨盤腔狭窄症そして二次性巨大結腸症による排便困難が深刻な合併症として誘発されます。今回のセミナーでは、仙腸関節分離脱臼そして腸骨体骨折の整復法を学びます。
※実習で用いる器具類はご用意いたします。
※実習で使用した材料、骨模型は終了後にお持ち帰りいただけます。
※器具は貸し出しとなります。
満員御礼につきキャンセル待ち受付中
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
定員まであと数名です
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
◆受講料・前納制(税別、テキスト代・昼食費を含む)
※ 参加希望の方はお早めにお申し込みください。定員に達し次第、締切となります。
※ 各会場ともに、受講料入金者には受講証、会場案内図、予習動画視聴案内と持参品リストを開催約1ヵ月前にご案内申し上げます。
会員獣医師: 96,000円+実習材料費118,000円(予習動画配信料を含む)
一般獣医師: 128,000円+実習材料費118,000円(予習動画配信料を含む)
近年、国内では伴侶動物として猫の飼育頭数が増加するに伴い、小動物臨床の現場で猫の症例数は増加傾向にあり、またそれに伴い整形外科損傷を受傷した猫に遭遇する頻度は高くなっています。犬と猫は同じ食肉目に属しながらも、その生理、骨形状、あるいは行動様式を含めて生物学的には大きな差異が認められます。また臨床的にも平地を移動する犬とは異なり、猫では高低差のある運動を頻繁に行うことも関連して、犬とはタイプの異なる整形外科損傷も見られます。このような背景の中で、猫の整形外科損傷の治療法に特化した実証例をもとに作制した骨模型でドライラボセミナーを企画しました。整形外科に関心を持ち、これから専門分野として取り組みたいと真剣に考えている先生には絶好の機会となると思います。皆様のご参加をお待ちしております。