クッシング症候群と糖尿病ブートキャンプ実習
講師
森 昭博 先生
日本獣医生命科学大学 附属動物医療センター 内分泌科 担当医
獣医保健看護学科 獣医保健看護学臨床部門 准教授
日本獣医学会所属
- 2006年 日本獣医生命科学大学 獣医学科卒
- 2009年 日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科 獣医学専攻博士課程修了
- 2009年 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医保健看護学科臨床部門助教
- 2012〜13年 イリノイ大学(アメリカ)動物科学科に留学
- 2014年 獣医保健看護学科 獣医保健看護学臨床部門・講師
- 2019年 獣医保健看護学科 獣医保健看護学臨床部門・准教授
定員
36名(各会場とも)
プログラム
10:00~16:30(途中、休憩・昼休みを含む)
1.クッシング症候群
- 基本とおさらい、インフォームドコンセント (事前に動画配信)
- クッシング症候群と甲状腺機能低下症 ~ほんとに甲状腺機能は低下している!?~
2.犬と猫の糖尿病診断と治療 up to date & case study
- どこまでを目標にするべき? 糖尿病の血糖コントロール
- ケトアシドーシスの治療大原則
- 「おしっこが多くなった気がする…」と言われたら? ~尿崩症vs心因性~
- これならできそう!日獣大内分泌科での水制限試験
実習ポイント
1.ロールプレイングでクッシング症候群のグレーゾーンを克服する
治療計画と模擬診察 クッシング症候群 case study
- 「クッシング症候群の基本」動画(約30分)付き!
- 会場にてクッシング症候群の症例について診療計画を実践していただきます。
2.講義で糖尿病のグレーゾーンを克服する
犬と猫の糖尿病診断と治療 up to date & case study
- どこまでを目標にするべき? 糖尿病の血糖コントロール
- ケトアシドーシスの治療大原則
- 「おしっこが多くなった気がする…」と言われたら? ~尿崩症vs心因性~
- これならできそう!日獣大内分泌科での水制限試験
3.Workshopで症例のグレーゾーンを克服する
これは困った内分泌症例 case study ~日ごろの”困った症例”をみんなで解決!~
- 限られた情報のなかで何ができるか?をご参加の先生方と一緒に考える症例検討会です。
- 継続的なデータや学会で発表するような完璧なデータがなくても大丈夫!お気軽にご相談ください。
限定3症例(各会場):日頃の困った症例を事前に募集
※症例の提出は必須ではありませんが、実習が盛り上がるようご協力をお願いいたします。
開催日時・会場
福岡会場
中止になりました
2019年11月10日(日)10:00~16:30
福岡朝日ビル
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
大阪会場
2019年11月24日(日)10:00~16:30
エコーペットビジネス総合学院
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
東京会場
2019年12月1日(日)10:00~16:30
駐健保会館 4F 大会議室
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
- JR山手線・京浜東北線 田町駅 三田口(西口)より 徒歩10分
- 都営地下鉄三田線・浅草線 三田駅 A10出口(日本電気口)より 徒歩5分
受講料
◆受講料・前納制(税別)
※ 参加希望の方はお早めにお申し込みください。定員に達し次第、締切となります。
※ 各会場ともに、参加申込者には会場案内図と持参品リスト、事前学習動画視聴案内、症例の提出方法をご案内申し上げます。
※ 昼食は、各自にてお願い致します。
会員獣医師: 18,000円(事前学習動画配信料を含む)
一般獣医師: 45,000円(事前学習動画配信料を含む)
- 参加取り消しの場合は、開催3週間前迄にご連絡頂ければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します (上記以後のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を承ります)。
- 銀行振込の場合、その控えが領収証の代わりとなりますので基本的には弊社より領収書を発行致しませんが、必要な場合はご連絡下さい。
開催にあたって
内分泌疾患は、病態や診断など複雑なことが多く、苦手意識のある学門領域であるかと思います。今回は内分泌疾患でも特に発生頻度の高い、クッシング症候群と糖尿病に焦点を当て講義および実習ができたらと考えております。
犬及び猫のクッシング症候群について、個人的に一番大事だと考えているインフォームドコンセントについて先生方とディスカッションができればと考えています。実際に治療判断に困るようなALPだけ高いようなグレーゾーンのクッシング症候群の犬でのインフォームドコンセントや、猫の副腎腫瘍におるインフォームドコンセントなど、具体的な症例を提示して説明いたします。
糖尿病では特に猫で問題が起こることの多い、ケトアシドーシス症例や高血糖・高浸透圧症候群症例の治療法について実際の症例をもとに解説を行います。また最新のインスリンの使用方法も犬及び猫の実際の症例で説明していきます。
また、多飲多尿の診断に困った場合に、最終的に鑑別疾患リストとして尿崩症と心因性多飲症が残ります。これら2つの病態を鑑別するために水制限試験を行うことがあります。教科書を見るとかなり複雑な試験プロトコルであり、実際に行うと結果の解釈に迷う場合が多々あります。そこで今回は実際の症例を参考に、日獣大内分泌科でどのように水制限試験を行っているかを紹介していきたいと思います。
本講演が先生方の明日からの診療にすぐにお役立ちできるような内容にしたいと考えております。当日は、よろしくお願いいたします。