麻布大学 獣医学部 獣医外科学第一研究室 助教授
03‐3353‐4311(代表)
東京都新宿区南元町4番地
06-6443-5324
大阪市西区靭本町1-8-4
【大阪駅・新大阪駅から】
【天王寺・難波駅から】
一般:19,000円 (テキスト代含む)
会員: 8,000円 (テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
これまで平成13年、15年と二度にわたり本企画において小動物臨床の現場で常に遭遇する疾患や病態に対する外科的治療を講演させていただいた。
二度目の講演からすでに3年が経過し、その間に何か新しい技術や方法が進歩したかというと、いくつかの新しい外科手術器機が医学から応用され学会報告されているが、別に器機が新しいわけではなく獣医学領域で使用されただけである。最近の獣医学医療に関して急速な進歩や発展がみられているが、中には単なる医学領域からの転用もみられ、本来の小動物臨床とは何かを考えさせられる。
確かに小動物臨床における医用機器の進歩も重要であるが、重要なことはそれを適用する獣医師の基礎知識であり、基礎技術である。特に外科手術に関しては、罹患臓器の解剖、生理、病態を熟知し、外科的治療の有効性、予後、合併症などについて把握しておかなければならない。
今回で3度目のセミナーとなるが、今回の講演ではこれまでの2回の講演中から特に日常的に遭遇し、対処しなければならない疾患を選び、本当に手術に必要なものはコツ!とかテクニック!ではなく、誰が手術をしても同じ結果が得られる小動物外科的手術に必要な基礎知識、基礎技術を実症例のビデオを用いてゆっくり解説したいと思う。
またその中でも、これまで難治性、再発性の高いコーギー、ミニチュアダックスフント、シーズー、ヨーキーなどの会陰ヘルニアに対し、PPメッシュを用いた解剖学的会陰ヘルニア修復術を考案し良好な結果が得られているので合わせてセミナーの中で詳しくご紹介したいと思っている。
渡邊 俊文