2024年9月1日
東京都中野区開業
東京都新宿区南元町4番地
03-3353-4311
豊中市新千里東町1丁目4番5号
06-6873-2010(代表)
一般:19,000円(テキスト代含む)
会員: 8,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
動物が自由に行動する上で眼は欠くことのできない器官です。眼は視覚を司るとともに表情をも表すため、飼主と動物がコミュニケーションをはかる上でも大きな役割を果たしています。「視覚を失う眼疾患はどのようなものが多いか」との聞き取り調査では、犬の白内障が最も大きな役割を占めていました。
犬の白内障は遺伝的素因や他の眼疾患に併発するばかりではなく、単に老化によってもおこる発生頻度の高い疾患です。特に若齢から成犬に発症して視覚を失う白内障は、本犬はもとより飼主の心情や労力に相当の負担がかかります。犬の白内障治療は内科的には限界があるものの、外科的には超音波乳化吸引法の普及と、1996年に人工水晶体(眼内レンズ)が国内発売されたことにより、良い視覚回復が得られる手技になりました。
今回は、臨床家なら誰もがやらなければならない水晶体検査法と、白内障の内科的治療および発展が著しい外科的治療について述べることにします。