2024年9月1日
〜獣医領域の現状と問題点を学ぶ〜
東京大学動物医療センター 内科系診療科 准教授
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3798-4186
大阪市中央区中寺1-1-54
06-6762-9471(受付)
会員獣医師: 9,000円(テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
肝外胆道系疾患には胆嚢や肝外胆管などが含まれ、隣接臓器である膵臓や開口部のある十二指腸の影響を強く受ける領域である。肝実質の疾患に比較して多くは生検ができないという大きな問題点を抱えている領域でもあり、実際は仮診断で治療を行うことも多い。また、肝実質障害に比較して外科適応となることも多いのが肝外胆道系の特徴である。
膵臓では今も昔も膵炎が最も問題になる疾患であるが、膵特異的リパーゼ(PLI)検査が応用されるようになっても、未だ診断に苦慮することが非常に多い。
今回の講演では肝外胆道系疾患と膵外分泌疾患に関して、基本的な診断アプローチと治療の現状をお話できればと思っている。肝外胆道系と膵臓では超音波による画像診断が非常に重要な位置を占めるため、肝胆膵のエコー検査のポイントを解説するとともに、肝外胆道系疾患に対する内科的診断と治療、そしてその限界について、膵炎の診断・治療に関するエビデンスはどこまでわかっているのか、について実際の症例を交えながら一緒に考えていきたい。