~基礎的事項を理解し、消化器外科を習得する~
下館動物病院オーナー・手術屋
質疑応答
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会員獣医師: 9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)
外科手技の理論を基礎科目である解剖学と生理学、そして病態生理学で解析し理解していこうという試みでBACK TO THE BASICS シリーズを二日間開催してきました。その第三回講演は、いよいよ『消化器疾患』となります。消化器外科は専門外科であると同時に、全ての外科手技が含まれる外科の基幹であり、集大成でもあります。外科手術を極めるということは消化器手術を極めるということに等しいと私は考えています。
消化器外科は、手技や判断の難易度の序列が明確であり、最も系統的に完成されていることから学ぶことが容易な分野です。しかし、現実にはそれを系統的に学ぶ機会は少なく、漠然と、あるいは漫然と取り組まなければならないケースが多いために、いくら努力しても十分に臨床に生かせないことも多いのではないでしょうか。
消化器の手術では以下の特性があげられます。
基礎的側面 ・・・ 非視認部位の診断が必要、切開~縫合~再建、感染制御、術後管理、予防管理
専門的側面 ・・・ 極めて侵襲が大きい、生命予後に直結する、生理的かつ機能的再建が要求される
全ての臨床医が身に着けておかなければならない手術の基本が、この基礎的側面にあることがご理解いただけると思います。全ての専門的事項はこの基礎的事項に積み上げられたものに過ぎません。したがって、消化器外科の醍醐味は基礎的事項を理解し、習得することによってより専門的な治療が可能になるということであり、明確なステップアップが期待できるところだと思います。見方を変えると、基礎を学ぶ前に難易度の高い症例に手を出せば治療に失敗するのみならず、自身のスキルにすらならないということです。
今回のセミナーでは、ステップアップに最も重要な基本的手技を重点的に、さらに一般の手術書にはまったく記載されていない、臨床現場で本当に使える解剖学の情報を含めてお伝えしたいと思います。これらを日々の診療の中に生かすことで、毎年驚くほどレベルアップしている自分自身を実感できると思います。