~眼表面全体の異常から考える診断と治療法~
パル動物病院 勤務(静岡県裾野市)
獣医眼科カンファランス、日本臨床獣医学フォーラム、比較眼科学会に所属。
日本臨床獣医学フォーラム年次大会など多数講演。
質疑応答
東京都新宿区南元町4
03‐3353‐4311(代表)
大阪会場
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
福岡県福岡市中央区天神4-6-7
092-771-1730(代)
会員獣医師: 9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)
犬の角結膜疾患は、日常の眼科診療で多くみられる疾患です。その臨床症状は、眼脂、羞明、充血、角膜の濁り等、眼内に比べ検出しやすい異常所見を呈しますが、それらの臨床所見は同一であるため、同じ治療法を試みても予後が異なることがよくあります。これは疾患の原因が異なるからです。角結膜疾患の原因には多くの疾患が鑑別診断としてあげられ、それぞれの治療法も異なります。また、必ずしも角膜、結膜の異常が疾患の原因ではないのです。
角膜、結膜は、眼瞼、涙とともに眼表面として同一の組織としてみなされます。これは、瞬目により涙が分泌され、涙膜が角膜表面に形成されて、眼球の恒常性を保っているからです。どれか一つでも異常があると涙膜の形成異常となり、眼のバリア機能が破綻し、疾患へと移行します。したがって、角結膜疾患は、眼瞼や涙など眼表面全体の異常を考えなくてはなりません。今回の講演では、犬の角結膜疾患に対する考え方と診断方法、および治療法について講義をいたします。