見えた画像からなにを考えるか!?
日本小動物医療センター 画像診断部 副部長
2006年 北里大学卒業
2006〜2007年 富山市職員として勤務
2007〜2009年 富山市あい動物クリニックにて勤務
2009〜2011年 iveatレジテントとして画像診断を専門に勉強
2011〜2016年 現在日本小動物医療センター画像診断部副部長として勤務年間2,000件以上のX線・超音波検査を行っている
1:肝 臓
・びまん性疾患の診断の絞り込み方法
・細胞診とあわせた腫瘤性病変の診断方法
2:脾 臓
・腫瘤・結節性病変を、とる? とらない?
・経過観察? 無視しちゃう?
3:腎 臓
・悪性腫瘍、炎症性疾患の画像所見
4:副 腎
・クッシング症候群の診断方法
・画像所見から考える腫瘤・結節性病変の鑑別
5:膀 胱
・膀胱炎と移行上皮癌の鑑別方法
6:前立腺、精巣、卵巣、子宮
・前立腺癌と前立腺炎・過形成の鑑別方法
・子宮の異常、どう考える?
7:消化管(胃・小腸・結腸)
・異物による閉塞の診断方法
・画像所見から考える消化管腫瘍
8:膵 臓
・急性膵炎ってどんな画像?
質疑応答
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371
福岡会場
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
画像診断の教科書を開くと、『疾患名』→『画像でどのように見えるのか』といった順番で説明や写真が掲載されている。これが画像診断をわかりにくくしている悪の根源であると思う。
実際の臨床現場では矢印の向きが逆であり『画像でこのように見えた』から『疾患名』を考えていかなければいけない。つまり『画像所見』→『疾患』の矢印の向きに考え・疾患を覚え込む必要がある。当然『画像所見』から『疾患』を1つに絞り込むことは困難である。よって鑑別診断を挙げるといった考え方を持ち、画像所見に合致する疾患を最低3つ考えることが重要となる。
今回の講演では『画像でこのように見えたら』→『これとこれとこれを考えよう!(鑑別診断を挙げる)』と言った内容でまとめ、また鑑別診断を絞り込むコツについても話したい。X線・超音波を中心にCT画像も交えながら講演する予定である。ご参加の先生方の一助となれば幸いです。