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鷹岡歯科医院 院長
【略歴】
1990年 日本大学歯学部卒業
1990年 鉄鋼ビル歯科診療所勤務(宮地建夫先生に師事)
1995年 鷹岡歯科医院開業、現在に至る
【所属及び所属学会等】
2023年5月28日(日)
3:35:52
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
X 線写真は日常臨床では欠くことのできない大切なツールです。疾病を診断するためにはもちろん、患者への説明でも大いに力を発揮します。また、選択された治療方針・行われた処置内容の検証に必要であり、メインテナンスに移行すれば、新たな問題発見・再治療の時期の決定という役割も担っています。
歯周炎がある程度進行すると口腔内を見たり、プロービング値を計測するだけでは歯肉下の複雑な歯根の形態や骨欠損の状況を把握することは困難です。そこにX線写真という情報を加えることによって、歯根や歯槽骨の状況を3次元的に想像し理解することができます。X線写真を見ることなくSRPを行うと付着を破壊したり、歯根を削りすぎてしまったり、治る可能性のあった骨欠損を台無しにしてしまう危険すらあります。
また経験の浅い歯科医療従事者は、X線写真をみるとまず投影された病態に眼を奪われ,議論の中心は病気の見立てや治療方針になりがちですが、 提示された X 線写真が,適切なものか否かという視点が不足しているように感じています。
この講義ではX線写真の位置付けのコツを動画を見ながら体得していただき、生体のわずかな変化を見逃さない読影力を身につけることが目的です。その過程で改めて質の高いX線写真を得るために必要な知見を整理し、規格性のあるX線写真が経時的に積み重ねられた時に実感する臨床観察の意味を習得していただきます。