2014年11月9日
日本大学松戸歯学部 歯科麻酔学講座 教授
【略歴】
【学会活動】
【著書】
10:00~16:00(昼休憩含む)
2022年10月23日(日)
4:47:20
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
今日、何らかの全身的な配慮が必要な患者の歯科治療、いわゆる有病者歯科治療は決して特別なものではなく、むしろその割合はますます増加してきています。そして歯科医師には、口腔機能の維持、回復に加え、全身状態を考慮した安全な歯科治療のための知識とその実施が強く求められるようになってきています。
しかし、多忙な日常臨床の中で、全身評価や全身管理に多くの時間や労力を費やすことも困難です。そのため限られた時間と設備の中で、より適切に患者状態を把握し、それを臨床に活かすknow-howが必要となってきます。また、歯科衛生士や受付スタッフと協力しながら患者情報をより多く引き出し、その情報を基に治療法の選択、局所麻酔の使用、患者の服用薬物への対応などリスクを回避するための治療計画を立案することが必要です。
さらに、万が一、院内で全身的トラブルが発現した場合に備え、歯科医師をリーダーとした院内スタッフが有機的に対応できるような院内緊急システムを構築しておくことも重要です。
本講演では、安全な歯科治療を行うための、患者全身状態評価のポイントと開業歯科医院で実施可能な全身管理について紹介するとともに、偶発症発現時の適切な初期対応についても解説していきます。患者の安全性の確保はもとより自院を守るためにも院内安全チーム力Upを図りましょう。