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前歯でも噛める入れ歯研究会 主宰
医療法人正眼堂 理事長
河原 英雄 先生
疋田 涼 先生
2024年6月30日
4:20:42
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
超高齢社会において、義歯治療は必須のテクニックとなっているのはみなさんご存知の通りであるが、実際に日常の臨床において、義歯の不適合を主訴に診療を行うことは多くないだろうか。本講演では『リマウントテクニック』を用いることで日常の臨床の結果を変えられることについて述べる。
超高齢社会での歯科治療は今後全ての歯科医療従事者が直面する大きな壁となる。今までの補綴治療の考え方はアクティブシニアを中心に考えられているが、現在では有病者であり、高齢者であり、通常の治療すら難しい患者さんが相手となってくる。今までの治療においても難しいとされていたものがさらに難しくなるのである。その中で我々歯科医療従事者は良い結果をかつ短期間で出すことを求められているが、義歯については今まで臨床の方法が確立しきられていなかったという現状すらある。我々が行うリマウントテクニックを用いると既存の義歯にバランスドオクルージョンを60−90分程度で付与し、その場で噛むという行為を行うことができる。噛むことができると嚥下が可能となってくる。食物を適切に摂取できれば全身的にも機能が向上する。全ては入り口である「咬合」が重要となる。そして、外来でも訪問診療でも食べるということに短期間で的確に効果を発揮することができる。本講演を聞いた皆様が、今後の超高齢社会において、リマウントテクニックを行うことで多大に社会貢献できるようになることを期待している。