2007年3月18日
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関崎歯科医院 院長
【略歴】
1958年8月 生まれ
1983年3月 日本大学歯学部卒業
1983年4月 日本大学歯学部補綴学教室クラウン・ブリッジ学講座 入局
1989年3月 同講座 退局
1991年11月 新潟県見附市 関崎歯科医院開業 現在に至る
2024年2月18日
4:21:35
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
当院では開業してから30年、日々小さな子どもたちから高齢者まで、う蝕・歯周病予防と咬合管理を行い、記録を取ってきた。小さな子どもたちを咬合誘導すると、その多くはきれいな歯列となり、犬歯誘導が自然に確立されていった。また、当院の8029~8020達成者の咬合を見ると、反対咬合や開咬などの不正咬合患者はおらず、正常咬合で天然犬歯が残存しており、犬歯誘導を保っていることが判明した。これらを推論すれば成長発育期に犬歯誘導を確立し、犬歯誘導を高齢期まで保つことができれば、8029~8020達成でき、健康寿命を延伸できるかもしれないのである。
このように犬歯誘導は補綴学的に再構築すべき咬合と言うような限局した観点だけからでなく、小児の成長発育期から人生終末期までという長い期間、すなわち『生涯を通して天然歯の理想咬合』という新たな見地から観察し考察すると、健全な歯列や咬合を保ち、そして健康寿命を延伸するという大変重要な咬合様式であると再認識させられる。
今回の講演は、補綴咬合学的見地と小児歯科学的見地から、当院のデータを通して、犬歯誘導をキーワードとして「新・咬合論&咬合誘導論」を語ってみたい。