東京医科歯科大学病院 歯科総合診療科 講師
【略歴】
【歯学博士】
2022年2月23日(会場開催はなし)
3:39:31
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
東京医科歯科大学病院には、毎日1,000人以上の患者さんが来院しますが、これも全国の歯科診療所の先生方に患者紹介等の連携協力いただいているおかげと深く感謝申し上げます。諸先生方は、大学病院としての高度な医療水準を期待して本院にご紹介いただいていると思うのですが、当院で診察した結果、専門性が高くなく歯科GPでも十分対応できると判断されるケースが、実は少なからず存在します。
その場合は、紹介元の先生に患者さんをお返しますが、「Covid-19拡大下、意を決してせっかく遠方から来院にしたのに、なにもせずに戻されるの?」と不満をおっしゃる方もいます。「患者さんからの信頼を損なわないためにも、鑑別診断はぬかりなく行いたいところです。そこで必要なのが総合的・分野横断的な歯科診断です。ただ、この情報はこれまであまり明かされてきませんでした」。
私は本院にて20年間、病院の歯科入り口である歯科総合診療科で、初診患者の初期診断と専門の診療科の振り分けを担当していますが、そうした医療水準の誤解にはパターンがあることが見えてきました。本講演では、そのいくつかのパターンの実例を紹介するとともに、鑑別診断のポイント、効率的な情報収集および歯科鑑別診断を行うフローを紹介します。先生方の日頃の診療にお役に立ていただけましたら幸いと存じ上げます。