歯科・獣医セミナーの学際企画

No.712 明日から実践、最新予防歯科と歯周病治療

明日から実践、最新予防歯科と歯周病治療

明日から実践、最新予防歯科と歯周病治療

最新病因論に基づいた歯周治療と歯周管理

講師

天野 敦雄 先生

大阪大学歯学研究科・予防歯科学 教授

【略歴】

  • 1984年 大阪大学歯学部卒業
  • 1987年 大阪大学歯学部予防歯科学・助手
  • 1992年 ニューヨーク州立大学歯学部・博士研究員
  • 1997年 大阪大学歯学部障害者歯科治療部・講師
  • 2000年 大阪大学歯学研究科口腔分子免疫制御学・教授
  • 2015年 大阪大学歯学研究科長・歯学部長(2019年3月末迄)
  • 2019年 日本口腔衛生学会・副理事長(次期理事長)

【近著】

  • 歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト 【増補改訂版】. クインテッセンス出版,2020.
  • 天野ドクターの歯周病絵本 バイオフィルム公国物語. クインテッセンス出版,2019.

プログラム

  1. My dentist/hygienistの役割と資質
  2. バイオフィルムのでき方
  3. なぜむし歯と歯周病は起こる?
  4. 歯周病発症の時はいつ? それはmicrobial shift
  5. 歯周治療の目標はポケットを浅くすることですか?
  6. 歯周管理のバイオロジー:できる衛生士の育て方
  7. バイオフィルムの病原性の見分け方
  8. 口呼吸はよくない
  9. 口臭は臭いだけ?
  10. 歯周病が完治しないわけ
  11. 根面う蝕に備える

収録日

2021年3月7日(日)

収録時間

4:05:50

ウェブ受講料

法人・個人会員9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら
ウェブ会員12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら
一般歯科医師38,500円(税込35,000円)
※ 視聴期間:2025年1月1日〜2026年2月28日
※ テキストは付属しません
※ 配信開始日以降の申込者は、入金確認後1〜2営業日以内にご受講いただけます

開催にあたって

令和の歯科医療には「削る・詰める」に加え、「防ぎ・守る」歯科医療の実践が求められています。「防ぎ・守る」ための予防歯科と歯周病治療の最大の目的は、病因を取り除くこと。う蝕と歯周病に立ち向かうために不可欠な最新病因論をご理解いただきます(難しくありません、平易にお話します)。
歯周病菌が口に住み着いてから長い年月が経った後、新たに細菌感染が起こったわけではないのにバイオフィルムの病原性が高まり、歯周炎を発症させます。バイオフィルムが豹変し高病原化する現象をMicrobial shiftと呼びます。歯周病だけでなく、う蝕の原因もバイオフィルムのMicrobial shiftです(う蝕の最新病因論もお話します)。
Microbial shiftのバイオロジーを正しく理解できれば、バイオフィルムの病原性を抑制できるようになり、無駄のない確度の高い予防歯科と歯周病治療ができるようになります。
歯周基本治療(SRP、PMTC、TBI)が上手になる一子相伝の秘訣も披露いたしますので、歯科衛生士さんにもお聞き頂きたいと思います。
歯周病の口臭、歯肉退縮による根面う蝕への対策もお話します。
本セミナーでう蝕と歯周病の病因論が判れば、目からウロコ。本当になすべき事がはっきり見えます。明日からの診療が変わります。

※講師の所属は開催日時点のものです。