~全身・口腔の状態から見た離乳食の進め方~
医療法人社団 守徳会 とのぎ小児歯科 院長
各会場定員:40名
大阪市西区靭本町1-8-4
06-6443-5321
【大阪駅・新大阪駅から】
【天王寺・難波駅から】
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3451-4571
■ 本実習は歯科医師を対象としております。歯科医師以外でご参加を希望される場合はご相談ください
学際デンタルセミナー会員 | 27,000円(税込29,700円)+実習材料費8,000円(税込8,800円) |
一般歯科医師 | 49,000円(税込53,900円)+実習材料費8,000円(税込8,800円) |
歯科衛生士 | 29,000円(税込31,900円)+実習材料費8,000円(税込8,800円) |
※法人会員登録をされている施設の歯科医師・歯科衛生士は会員受講料が適用されます。
※本セミナーの受講料は前納制です。事前振り込みのご協力をお願い申し上げます。
※参加取り消しの場合は,大阪開催は10月23日(土)まで、東京開催は11月27日(土)までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を差し引いて返金いたします。上記以後のご返金はできません。代理出席は可。但し、会員の代理出席者が一般の場合は差額を承ります)。
※材料費の返金・返品はできません。
※領収書を発行致しませんので必要な場合はご連絡下さい。
口腔機能は、一般に哺乳開始時から始まり乳歯が萌出することで目覚ましく発達していきます。しかし、心身の発達に個人差があるのと同様に歯の萌出状態にも個人差があり、その差は近年さらに広がってきています。そのことを考慮すると今までの様に単純に月齢で離乳食を進めて行くことに問題はないでしょうか?例えば、心身に発達障害が無くても歯牙の萌出が遅い子供達は多く存在します。その子供達が不適切な食育指導により様々な障害を発生してしまう可能性があります。
具体的には、うまく咬めない、飲み込めないことから十分な栄養が摂取できない、偏食になるなどの弊害が予想されます。また口唇力や舌の正しい動きが養われない、丸呑みの癖がつく、異常嚥下癖を惹起させるなど様々な問題も生じてきます。それらは、舌癖や口腔周囲筋の機能不全を引き起こし、構音障害、摂食異常さらには歯列・顎発育不全、口呼吸への移行などへとつながっていくことが考えられます。そして、これらの口腔機能障害は、小児期だけでなく成人期のQOLの低下を引き起こし、さらには老齢期のオーラルフレイルを加速させ、誤嚥性肺炎のように生命予後にも関わるような悪影響を及ぼすことも容易に想像できます。一方で、小児期に口腔機能、顎形態を正常の基準まで育てておけば、成人期以降のQOLの向上に大きく貢献すると思われます。
そこで我々歯科医師は、健全な口腔機能の育成が、乳幼児期から始まっていることを再認識し、口腔内の状況や全身の発達状態も加味した食育の必要性を発信していくことが大切であると考えます。
今回の実習では、実際に先生方に離乳食を体験していただきながら、硬さ、形態の重要性、食べさせ方、観察項目などを習得し、実習での体験をもとに明日からの臨床に役立てていただきたいと思います。