〜ストック型歯科予防医療を目指して〜
医療法人社団つじむら歯科医院 院長
国際歯科衛生士学会(IDHA) 会長
① 歯科医療として生き残るには専門医院として認知させる
② 治療が無くなる事はないが、治療以外に主軸を構える
③ 優良なクライアントが多く通うストック型歯科医院を早急に作る→自費率は自然と向上するシステムが構築できる
④ 過剰な設備投資、ユニットの増設を行わなくても自医院の規模感に応じたストック型医院とする
⑤ スタッフの数を増やさずにストック患者を増やし続ける「オーラルセルフメインテナンス」を習得する
① クライアント自身でコントロールできる歯石の除去 誤嚥性肺炎を予防する
② ホームケアツールでは取れない除けないステインへのアプローチ
③ 口腔内環境を悪化させない、バイオフィルムコントロール法
④ プロフィラキシスが必要な3つの理由
・クライアント自身ではコントロールできない歯石の沈着
・ホームケアツールでは取り除けないステイン
・口腔内環境を悪化させないバイオフィルムのコントロール
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
学際デンタルセミナー会員 | 12,000円(税込13,200円)+実習材料費8,000円(税込8,800円)(テキスト代含む)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,000円(税込41,800円)+実習材料費8,000円(税込8,800円)(テキスト代含む) |
歯科衛生士・歯科助手 | 15,000円(税込16,500円)+実習材料費8,000円(税込8,800円)(テキスト代含む) |
日本人の平均寿命が80歳を超え、これから15年をかけて加速する人生100年時代の到来に合わせ、我々歯科医療のあり方が大きく変わる時を迎え、高齢者の車の免許返還や歩行困難、付き添い者の不在などにより、歯科医院への通院が困難となる国民が急速に増えると考えられる。
在宅ケア・訪問歯科診療に関しても需要と供給のアンバランスが起きるとされており、口腔疾患、口腔内細菌叢の悪影響による誤嚥性肺炎をはじめとする歯科疾患由来の全身疾患を低減していくための対策が急務となってきている。
メインテナンス受診患者数(定期来院型=ストック型)は、確実に1医院として抱えるクライエント数は伸び続ける、このこと自体はもちろん素晴らしいことで、やりがいにも直結するが、同時に予防の担い手である歯科衛生士の継続的増員とユニットの増設が繰り返される。歯科医院はあくまで小規模企業形態であり、大きくなればなるほど利益率が向上し続けるというわけでもなく、雇用、教育、品質維持、過大な設備投資というマイナス面も露呈してきている。
現に予防歯科として多くの患者数を抱えながら廃院に追い込まれる例が全国ですでに数件出ている。つまり患者数増加は増収にはなるが、増益とはならないことがあるということである。
では、未来に向けて何か対策は打てないのだろうか?
我々現代を生きる歯科医院にこれら多くの課題を解消するためのキーワードが、クライエント自身が行う、セルフメディケーション(健康の自己管理)に対する知識とセルフメインテナンス技術の向上だと私は考えています。
もう一歩予防歯科を未来へ進めれば、プロフェッショナルケアを提供できる歯科医院はハイリスク患者のメインテナンスを中心に提供し、低リスクまで改善できたクライエントは自宅で自らが行うOral Self Maintenanceへ移行させる。これこそが歯科医院の未来形、つまり『予防医療ステーション』となれるのだと思います。
本講習会では、これからを見据えたストック型予防歯科医療の仕組みについて解説し、皆さんの院内で活用できる様になることを目指します。
辻村 傑