2024年9月1日
医療法人井上会 篠栗病院 歯科医長
【略歴】
【所属学会】
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
学際デンタルセミナー会員 | 9,000円(税込9,900円)(テキスト代含む)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 35,000円(税込38,500)(テキスト代含む) |
歯科衛生士・歯科助手 | 15,000円(税込16,500円)(テキスト代含む) |
2007年に日本は高齢化率が21%を超え、超高齢社会となりました。2015年には高齢化率が25%を超えたことで、国民の4人に1人以上が高齢者となり、今後もその割合は増加していく見通しです。
その高齢化と共に、高齢者のQOLやADLの低下、平均寿命と健康寿命(介護が必要なく自立した生活を送れる年齢)の大きな差、その間の介護費用・医療費の増大など様々な問題が生じています。
それらを改善するためのKEYの1つとして、「口腔機能」に現在大きな注目が集まっています。食べられる口を維持する事が全身のフレイル(虚弱)の予防・改善に良い影響を与えるからです。
そのため高齢期の義歯治療においては、口腔機能を維持・向上させ「食べられる」口にすることが重要となります。
しかしながら、一般的な義歯のイメージとなると、
痛い、噛めない、しゃべれない、落ちる、浮き上がる・・・
など決して良いものではありません。
しかし、まず口腔機能を知り、しっかりと診て、ポイントを押さえた義歯作製・調整を行えば、この悪いイメージの大半を取り除き治すことが可能となります。
今回は、超高齢時代の義歯治療が持つ意義と併せて、治療を成功させるために必要となる知識とコツを、症例提示しながらお話しさせていただきたいと思います。