鶴見大学歯学部 探索歯学講座 教授
【略歴】
【著書】
10:00~16:00(昼休憩・コーヒーブレイク含む)
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
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一般歯科医師 | 35000円(税込38500円)(ハンドアウト付き) |
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これまでの研究は、歯科疾患や口腔細菌と糖尿病など非感染症(≒生活習慣病)の関連を示しています。歯科疾患や口腔細菌が慢性炎症を引き起こし体内に酸化ストレスを蓄積するからです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は人間の体内の慢性炎症と酸化ストレスが発症と重症化に関わっています。一般にCOVID-19が重症化する原因は基礎疾患と言われていますが、その理由は基礎疾患が慢性炎症と酸化ストレスを蓄積するからです。
近年、ガレクチン-3(Gal-3)により炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6とTNF-α)が高発現して組織が炎症状態になることがわかりました。この状態はCOVID-19の重症化につながります。また、Gal-3はインスリン受容体と直接結合することがわかりました。この状態は糖尿病を招きます。Gal-3はマクロファージが産生し歯周病菌のLPS(エンドトキシン)刺激で増加します。従って、歯周病を予防し、歯周病菌を口腔から除菌してマクロファージに対するLPS刺激を防ぎGal-3の高発現を抑える必要があります。
本講演では、口腔に由来する慢性炎症と酸化ストレスを除去することが感染症と非感染症の予防につながることについて解説します。さらに慢性炎症と酸化ストレスを除去する歯科医療技術としてのDental Drug Delivery System (3DS)の意義をご紹介します。