~根管治療のベイシックとアドバンスの知識と技術の隔たりを埋める~
日本大学 歯学部
歯科保存学Ⅱ 歯内療法学講座 前教授
・歯内療法学とは,根管治療歯の主たる原因,治療困難要素・歯髄・根尖歯周組織疾患の治療ステップ(拡大形成,清掃,根管充填)・症例分析,感染根管治療失敗の要因(診断ミス,技術力不足)・外科的歯内療法とは
・根管治療の成功率(専門医,一般歯科医師)・根管治療失敗となる誘発原因(根尖部過剰拡大,トランスポーテーション,パーフォレーション,歯根破折)・水酸化カルシウム治療は有効か?・症例分析(若年者,大きな病変,多量の排膿,穿孔,消えないフィステル)・海外歯内療法専門学会の動向と注目点
・最新の根管治療の流れ・再生歯内療法・歯科用CBCT・マイクロスコープエンドドンティクス・Single file preparation・移植・再植治療
質疑応答
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
福岡会場
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3451-4571
学際デンタルセミナー会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
歯科衛生士・歯科助手 | 15,000円(テキスト代含む) |
日常臨床においてかつて大学で学んだ基礎知識・技術だけでは、到底太刀打ちできない治療困難な症例が多々あります。多くの歯科医師の方々は、大学で学んだ歯内療法のベイシックと、臨床現場に必要なアドバンス的知識・技術の隔たりに悩まれていると思われます。学生時代に学んだ知識・技術が実際の臨床では全く通用しないということではありません。あくまでも臨床家として出発点に着ける重要なポジションが与えられたのであり、基本を身に着けていなければ間違った方向へスタートすることになりかねません。今後は、変革と改良が留まることがない歯内療法を積極的に自己研鑽することで、各自の臨床スキルを高めて問題解決することが急務となります。少し厳しい言い方でありますが「タフでなければ根管治療で治せない、綿密に実行しなければ治療する資格はない」ということです。
今回の講演では、根管治療のベイシックとアドバンスの知識と技術の隔たりを埋めるべく、臨床で必ず経験する興味深い症例に焦点をあて、「何故失敗したか?」について簡潔に解説してみたいと思います。根管治療の厳しい実情を説明するのみならず、その解決に向けた具体的な対処法も提示してみたいと思います。