4大疾患(がん,心疾患,肺炎,脳卒中)への歯科的対応
藤田保健衛生大学医学部歯科 教授
1.歯科診療所にも超高齢化の波が押し寄せてくる
これからの多疾患,多障害の時代,有病高齢者は,訪問診療だけでなく外来にも訪れる
今年の診療報酬の重点課題は,チーム医療の推進と在宅歯科医療の推進
2.日本人の2人に1人はかかる病気,がん治療における口腔管理の違いとは
手術を受ける人,化学療法中の人,緩和ケアを受けている人への対応できますか?
3.口腔と密接な関係を持つ心疾患への対応
狭心症を有する人,心筋梗塞後の人への歯科治療
意外と身近で怖い病気,感染性心内膜炎の予防,注意点
4.医療の中で歯科が主役になれる場所,肺炎予防のための口腔管理
まず誤嚥性肺炎を理解する
誤嚥性肺炎の予防には,口腔ケアと摂食嚥下リハビリテーション
口腔ケアの物品と手技を知る
5.要介護の原因第1位,脳卒中後の口腔管理
脳卒中と言ってもその病態は様々。まず,脳血管障害を理解する
片麻痺患者さんの診療台への移乗のコツ
嚥下障害者の歯科治療のコツ
歯科が行う摂食嚥下リハビリテーション
6.最近耳にするオーラルフレイル,フレイル,サルコペニアとは何ですか。
これから増えるフレイルとサルコペニア
オーラルフレイルと口腔機能低下症との歯科の関わり方とは
質疑応答
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福岡会場
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学際デンタルセミナー会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
歯科衛生士・歯科助手 | 15,000円(テキスト代含む) |
本邦では65歳以上の高齢者の人口が2013年に全人口の25%に達する超高齢社会に突入しました。今後,団塊の世代が後期高齢者となるいわゆる2025年問題を控え,医療,介護では,高齢者対策が喫緊の課題として動いています。歯科医療においても,今後ますます増加する多疾患,多障害を有する高齢者への対策に積極的に取り組んでいかなければなりません。平成28年度の診療報酬改定においても,チーム医療,医科歯科連携の推進,在宅歯科医療の推進が重点課題として取り上げられています。
高齢者の特徴としてあげられるのは,個体のバリエーションが非常に大きいということです。80歳を過ぎてもピンピンしている人もいれば,多数の疾患を有して1回の内服薬が10種類を越えるという方もいます。今回は,歯科診療所の歯科医師、歯科衛生士が今後ますます接する機会が増えるであろう,四大死因である,がん,心疾患,脳血管障害,肺炎の特徴と,歯科治療を行うときの注意点などを説明していきます。また,近年注目されるようになってきたオーラルフレイルについても触れたいと思います。