~エビデンスに基づいたスカンジナビアンアプローチ~〜
医療法人社団北欧会 弘岡歯科医院 理事長
(スウェーデン・デンタル・センター)
東北大学歯学部 臨床教授
1978年 九州歯科大学卒業
1990年 チューリッヒ大学歯学部補綴科留学
1991年 イエテボリ大学大学院卒業(歯周病科)
1993年 同大学にて学位”Odont. Licentiate” 授受
2010年 東京医科歯科大学歯学部大学院歯周病科非常勤講師
2012年 東北大学歯学部臨床教授
日本歯周病学会専門医 指導医
日本臨床歯周病学会認定医 指導医
・歯周病とは
・非外科処置の可能性と限界
縁上プラークのコントロールの重要性
スケーリング、ルートプレーニングの効果
超音波スケーラーか手用インスツルメントか?
・外科処置の必要性と効用
各種歯周外科の違い
歯周組織再生療法(GTR法, エムドゲイン®療法)
サポーティブセラピー(メインテナンス療法)の重要性
・インプラント周囲病変のリスクマネージメント
質疑応答
大阪市西区靭本町1-8-4
06-6443-5321
【大阪駅・新大阪駅から】
【天王寺・難波駅から】
東京都墨田区横網一丁目6番1号
03-5610-5801
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
歯周病は歯牙に付着した細菌性プラーク(デンタルバイオフィルム)によって引き起こされるある種の感染症で炎症を伴う。驚くことにG.V.Blackはすでに1886年にその著書の中で歯周治療方法に言及していて「歯牙の付着物を除去し、その後恒久的に歯面を清潔に保つことが歯周治療で一番大切である」と経験的に結論づけているが残念ながらいわゆるエビデンスベースの提言ではなかった為その後いろいろな治療方法が論じられてきた。
イエテボリ大学のLindheをはじめとするスカンジナビアのリサーチグループが報告しているように、徹底的なプラークコントロールを中心とした非外科処置、正確な外科処置、時に抗生剤の付加的な応用に加えその後のSupportive Periodontal Therapyをエビデンスに基づいて提唱、いわゆる「スカンジナビアンアプローチ」により歯周治療の目標である “歯周組織の改善と安定を図る(インフェクションコントロール)”ことは1990年代までにほぼ達成した。90年代に入ると歯周治療の目的が、感染の除去から、失われた歯周組織再生また失われた歯牙の代用としてインプラント応用へと歯周治療のパラダムシフトが起り治療計画の選択肢が広がった。
今回歯周治療において歯科医師が必ず知っておかなければいけないエビデンスを文献引用しながら解説すると共に臨床例を提示し私見を述べてみたい。
受講の先生方が受講の次の日から自信を持って診療に望めるようにプログラムを組み立てました。