初診から予防歯科へ導く説明法と院内に予防歯科システムを構築する方法の実際
実習で学んだことを実践に活かすためには,スタッフのサポートが肝要です。 是非ともスタッフ同伴でのご受講をおすすめします。
講師
武内 博朗 先生
神奈川県綾瀬市開業
鶴見大学歯学部 附属病院 臨床教授
横浜市立大学医学部 分子生体防御学 非常勤講師
日本大学歯学部衛生学講座兼任講師
定員
各会場とも 30名限定
プログラム
10:00~12:00:理論編
13:00~16:30:具体的導入方法編
理論編:10:00~12:00
- 全ての主訴から歯周ケアにつなげる初診の方略
- 症状のない人に、どのように予防歯科を受診していただくのか?システマティックな診
療体系のつくりかた
- 口腔バイオフィルムの特性 ~良いプラークと悪い歯垢(古い歯垢)
- Dental Drug Delivery System (3DS)
・う蝕の治療からリスク低減治療へ
・3DSの細菌学的機序 - 予防における最右翼;歯周病治療における3DSの役割 ―薬剤を用いた微生物学的リスク低減治療―
・歯周病の3DSによる急速消炎処置(超短期的歯周初期治療)のプロトコールと予防歯科外来の組み立て
・歯周疾患メインテナンスにおけるリスク低減療法,歯周病関連菌除菌の実際,結果とまとめ - 歯周ケア受療者の作り方
・初診の方略 ―全ての人に歯周ケアを受けさせる流れ― - 歯科医療と関連した新しい抗加齢医学の領域
・う蝕と歯周病からアプローチする食生活指導,生活習慣是正と抗加齢,歯科における臨床栄養指導
・炎症性疾患としての歯周病,糖尿病と歯周病
具体的導入方法編 13:00~16:30
- 患者増加につながる最強の予防歯科臨床へ導くための手法
- ハンドクリーニングの目的と手順
・エアーフローとPMTC(動画による解説)
・一次~三次予防の概念 - テーブルクリニック
・3DS関連機材・薬剤と診療の流れ - テーブルクリニック 位相差顕微鏡の臨床運用と説明法
・病原性バイオフィルムと健全なプラークの顕微鏡による診断とその説明法 - 細菌検査キットの使用法と検査値解釈
- チェアサイドの患者さん説明用虎の巻ガイド
・コミュニケーションパネルを使って(ロールプレイ法)
(1)マイクロカリエスの治療の流れ
(2)歯周病
(3)良いプラーク・悪いプラーク - 90秒以内で説明できるようになる,説明問題 実践課題Q1~Q11
・抗加齢・生活習慣改善アドバイスと臨床栄養管理(ロールプレイ法) - 歯科衛生士の“予防枠”の内容と組み立ての実際
・質疑応答形式 - 3ヶ月後にプラス100枚のレセプト枚数を目標に頑張ろう
開催日時・会場
東京会場
平成24年10月7日(日) 10:00~16:30
科学技術館
東京都千代田区北の丸公園2-1
03-3212-3939(催事推進部)
- 東京メトロ東西線「竹橋」駅下車(1b出口)徒歩7分
- 東京メトロ東西線・東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線「九段下」駅下車(2番出口)徒歩7分
大阪会場
平成24年9月22日(土・祝) 10:00~16:30
大阪科学技術センター
大阪市西区靭本町1-8-4
06-6443-5321
【大阪駅・新大阪駅から】
- 地下鉄御堂筋線本町駅下車、2番出口、西へ徒歩7分
- 地下鉄四ッ橋線本町駅下車、28番出口、北へ徒歩3分
- 地下鉄四ッ橋線肥後橋駅下車、7番出口、南へ徒歩5分
【天王寺・難波駅から】
- 地下鉄御堂筋線本町駅下車、2番出口、西へ徒歩7分
- 地下鉄四ッ橋線本町駅下車、28番出口、北へ徒歩3分
福岡会場
平成24年11月25日(日) 10:00~16:30
福岡朝日ビル
福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
受講料
- 学際デンタルセミナー会員 45,000円 (実習費別途 10,000円)
- 一般歯科医師 60,000円 (実習費別途 10,000円)
- スタッフ(1名につき) 15,000円
※ 実習費には,患者説明に役立つコミュニケーションパネルが含まれます(一組に1セット)。
※ スタッフの参加人数は、一医院最大で3名様までとさせていただきます。
※ スタッフのみ参加の場合は,最初の1名様は歯科医師と同料金になります。ご了承下さい。
※参加取り消しの場合は、開催8日前迄にご連絡頂ければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。それ以後のご返金はできません(代理出席は可。但し、会員の代理に会員以外が出席される場合は差額を申し受けます)。
※銀行振込の場合,領収書を発行しませんので必要の場合はご連絡ください。
※昼食は各自にてお願いいたします。
開催にあたって
予防の重要性は、これまで十分認識されており、PMTCや唾液検査をはじめとした個々の診療技術の研修が、大変盛んです。
しかしながら一番重要視されるべきは、ほぼ全ての人に歯周組織の一定期間内のディプラーキングが、必要不可欠であるということです。その実践により“一生自分の歯で食べる“、歯を失わない” とする局所的目標は勿論のこと、全身的な無益な老化もある程度防止出来るのです。
無関係な主訴で来院された患者さん、自覚症状のない患者さんに対しどのように予防歯科を受療させるのか?
さらに日常の修復・補綴処置など連続した臨床の中で、どのように予防的処置を提示し組み入れるのか?といったソフトの部分こそが、重要なのです。
そこで本セミナーは、全ての人に歯周ケアを受けさせる初診の方略を知っていただき、予防処置に実践的に移行する行程の研修を企画意図としました。
内容は、症状のない人をどのように予防目的で来院していただき、実際にどのような処置を、どの頻度で実施したらよいのかなど、その運用について、説明内容、説明/ 提示の方法を含めたソフトの研修を中心とします。
一人でも多くの国民が定期ディプラーキングを受ける習慣を定着させ、歯科クリニックの受診率を上げることが本セミナーの使命です。
閉塞感ある現状から、さらに明るく活気ある、そしてやりがいのある分野へのシフトが可能となれば幸いです。