~細菌置換療法3DSの全容と万病の元になる炎症のくすぶり~
是非、歯科衛生士の方々もご同伴ください
鶴見大学 教授
歯学部探索歯学講座
東京都港区芝5丁目26番30号
03-3798-4186
大阪会場
大阪府大阪市中央区本町1-4-5
06-6264-9800(代)
福岡市博多区博多駅中央街2-1
092-474-5280
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
からだの中で起きている「炎症のくすぶり」が主要な疾患の原因であることがわかったのは最近のことです。がん、糖尿病、脳卒中、急性心筋梗塞、インフルエンザなど人間社会の主要な疾患に共通する危険因子は局所で常態化している「炎症のくすぶり」だと考えられるようになりました。くすぶりは英語ではSmollderiing、炎症のくすぶりはSmollderiing IInfllammatiion といいます。炎症がくすぶるのは、起炎因子が存在し続けるからです。重要な起炎物質は歯周病菌など常在する細菌の内毒素(LPS)と内蔵脂肪です。特に細菌のLPS は血管内皮細胞にIIL-1 とIIL-6 を産生させ、血管壁に炎症が拡大します。脂肪組織からはTNF-αが放出されて、細胞のインスリン抵抗性が増加し、2型糖尿病が発症します。歯周組織でも同様にTNF-αが放出されます。
糖尿病と同様に歯周病は血管内皮細胞に炎症のくすぶりを引き起こす病気です。LPS による炎症のくすぶりは、炎症性サイトカイン(IIL-1、IIL-6、TNF-α)を増加させ、破骨細胞を活性化させると同時に歯根膜血管網の炎症を招き、歯を支える歯根膜細胞が細胞死します。
従って病気にならないために起炎物質を体内から除去することが根本的な解決策です。予防歯科の観点から考えれば具体的には、歯面のバイオフィルムを除去する生活習慣が必要です。また、個人トレーを用いる細菌置換療法3DS(Dentall Drug Delliivery System)は、ホームケアを効率化するために重要です。本講演では、これまで開発してきた3DSの全容を示し、歯科医院の細菌置換療法と栄養指導で「炎症のくすぶり」を抑えることの意義について解説します。
本セミナーが開業歯科医院において予防歯科の診療体制を整えていく参考になれば幸いです。