歯科・獣医セミナーの学際企画

No.567 歯科医師・歯科衛生士が知っておきたい バイオフィルムと口腔・全身の健康~口腔バイオフィルム制御における3DS,電解機能水 とプロバイオティクスの有効性~

バイオフィルムと口腔・全身の健康

~口腔バイオフィルム制御における3DS,電解機能水 とプロバイオティクスの有効性~

講師

花田 信弘 先生

鶴見大学歯学部探索歯学講座 教授

プログラム

10:00~16:00(途中、昼食休憩含む)

  1. 口腔微生物叢の成立と変遷
    (無菌で生まれた新生児がどのようにして口腔細菌叢を形成していくのか、高齢になるまでどのように細菌叢が変化するのかを概観する。)
  2. 齲蝕細菌の伝播と定着
    (ミュータンスレンサ球菌の感染時期:いわゆる感染の窓について)
  3. 歯周病関連菌の伝播と定着
    (歯周病関連菌の水平感染と垂直感染)
  4. 常在細菌叢が免疫細胞に与える影響
  5. 常在細菌叢による日和見菌の定着阻害
  6. 常在細菌叢に与える唾液や抗菌薬の影響
  7. ウイルス、真菌と細菌の関係
  8. 歯磨きがなぜがんの予防に効果があるのか
  9. 歯磨きでなぜ肺炎やインフルエンザを防ぐことができるのか
  10. 歯周病治療による血管内皮細胞の障害の予防
  11. 齲蝕細菌ミュータンスレンサ球菌の除菌方法
  12. 歯周病および日和見菌の口腔からの除菌方法
  13. 3DS、電解機能水とプロバイオティクスの有効性と問題点

開催日時・会場

東京会場

平成22年1月11日(月・成人の日)

専売ビルホール

東京都港区芝5丁目26番30号

03-3798-4186

  • JR田町駅 三田方面徒歩5分
  • 地下鉄三田駅 慶応大学口徒歩4分

大阪会場

平成22年2月7日(日)

大阪府社会福祉会館

大阪市中央区谷町7-4-15

06-6762-5681

  • 地下鉄谷町線,長堀鶴見緑地線 谷町6 丁目駅下車 4番出口(200m)約5 分
  • 地下鉄谷町線,千日前線 谷町9 丁目駅下車 2番出口(北へ500m)約10 分
  • 近鉄大阪線 上本町駅下車 地下道で谷町9 丁目駅2番出口へ

福岡会場

平成22年1月31日(日)

天神クリスタルビル

福岡市中央区天神4-6-7

092-733-2681

  • 福岡市地下鉄空港線 天神駅 東1b出口 徒歩4分
  • 西鉄福岡(天神)駅 徒歩7分

受講料

会員9,000円(テキスト代含む)
一般歯科医師35,000円(テキスト代含む)
一般衛生士15,000円(テキスト代含む)
  • 法人会員(学際デンタルセミナー会員)の場合、歯科技工士・歯科衛生士・歯科助手の受講料は9,000円(税別)に割引されます。
  • 昼食は各自にてお願い致します。
  • 参加取り消しの場合は,開催8日前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を差し引いて返金いたします。それ以後のご返却はできません(代理出席可:会員の代理に会員以外が出席される場合は差額を申し受けます)。

開催にあたって

口腔細菌学、免疫学の研究成果は、残念ながら歯科の臨床に還元されることなく、歯科医療は数十年前に設定された医療保険の範囲に縛られたまま診療が続けられています。この現状は変えなければなりません。また、京都大学で開発されたiPS細胞を歯科に導入する予定もありますが、iPS細胞という本物の再生技術を新しく歯科医療に導入する前に、これまで歯科医療で使われてきた生物材料の欠陥を理解しておく必要があります。歯科用生物材料の有用性と危険性を、患者の生涯にわたる全身的な健康を守る視点で考えたいと思います。

本講演では、無菌で生まれた新生児がどのようにして口腔細菌叢を形成していくのか、いつどのようにして齲蝕と歯周病の原因菌が伝播し、定着するのか、高齢になるまでどのように細菌叢が変化するのかを概説します。続いて常在細菌叢が免疫細胞に与える影響、日和見菌の定着に与える影響、唾液や抗菌薬の影響、ウイルス、真菌と細菌の関係などを振り返り、歯磨きがなぜがんの予防に効果があるのか、あるいは歯磨きでなぜ肺炎やインフルエンザを防ぐことができるのか、その理由を解説します。また、歯周病治療による血管内皮細胞の障害の予防などアンチエイジングに関わる最新の話題を提供します。

後半は、齲蝕と歯周病および日和見菌をどのようにして口腔から除菌したらよいのかという主に歯科衛生士が行う技術論を3DS、電解機能水とプロバイオティクスを例にして展開いたします。

※講師の所属は開催日時点のものです。