~合併症患者を安心・安全に診療するための実践ガイドライン~
聖路加国際病院 歯科口腔外科 部長
豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル3F
TEL.03-5391-0751
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
福岡市中央区天神4-6-7
092-733-2681
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
今日の高齢社会と医療環境の変化の中で、歯科医療の全身状態へのリスクは増しています。このリスクを全く避けては実際の診療は成り立ちちません。一方、安心・安全な診療は、医療の使命であるだけでなく、その実践の程度が診療施設の差別化に直結します。起きてしまった不快な事態から受けるダメージを減らす危機管理も大切な手法ですが、医療におけるリスクの予見とその対応を主眼とするセーフティマネジメントこそが、今日の歯科医療に最も必要とされるものです。
歯科医療におけるセーフティマネジメントには、歯科と他科の診療の整合性が必須です。医科の診療はエビデンスに基づいた診療ガイドラインに則り行われていることから、これを読み解き、対応する必要があります。
今回、多様な合併症に対応する診療ガイドラインについて理解を深めるために、その構成から利用法にいたるまでを解説するとともに、緊喫な課題であるビスフォスフォネート関連顎骨壊死の予防や、外来癌化学療法患者における歯性感染症の制御、抗凝固療法患者の観血的処置等を例に挙げて、EBM に基づいたセーフティマネジメントの実践を詳説します。
さらに個々の施設の診療体系や患者の個別性に応じて、必要な医療連携の構築を成すことで、セーフティマネジメントの確立をめざします。