2024年9月1日
静岡県伊東市 坂井小児歯科
日本小児歯科学会 認定 小児歯科専門医
東京都新宿区南元町4番地
03-3353-4311
大阪市中央区本町1-4-5
06-6264-9800(代)
※法人会員所属の歯科衛生士 9,000円(テキスト代含む、税別)
最近の小児う蝕の減少は、小児歯科の臨床をう蝕中心の治療から予防処置、されに「こころとからだ」を育てる、育児支援へと変わりつつあります。そして、乳歯咬合をいかに正しい永久歯咬合に導くか、本来の小児歯科、いわゆる咬合誘導が行いやすい時代へと変わってきました。小児の咬合誘導は長期間にわたるもので、対症療法であってはならないものです。発育期の節目において発育変化に応じた対応が行われます。
ここで重要なのは、咬合誘導はテクニックでなくて小児歯科臨床における『理念』であることです。咬合誘導では小児歯科と矯正の重なり合う部分で、さまざまな対応が行われています。しかし、早期に咬合誘導の処置を行なっても、正しい永久歯咬合を保証するものではありません。つまり、早期治療には問題点もあり、その限界と対応について正しい認識が必要になります。
そこで今回は、咬合誘導では『いつ・なにを・なぜするのか』について、乳歯列期・混合歯列前期を中心に解説していきたいと思います。