~米国ワシントン大学・H.A.Kiyak教授に聞く~
H.Asuman.Kiyak 先生ワシントン大学歯学部顎顔面外科学教授、等薄井 由枝 先生東京医科歯科大学大学院高齢者歯科学非常勤講師、等
(薄井 由枝 先生)
(H.A.Kiyak 先生)
(H.A.Kiyak 先生)
通訳:薄井 由枝 先生
東京都新宿区南元町4番地
03-3353-4311
大阪市中央区本町1-4-5
06-6264-9800(代)
※法人会員所属の歯科衛生士 9,000円(テキスト代含む、税別)
キヤック教授は、口腔ケア関連のヘルスプロモーションに関する研究を長年行っています。米国アメリカ疾病対策予防センター(CDC)や米国国立衛生研究所(NIH)からの研究費により、特に高齢者や民族間における特異性や多様性などに焦点をおいた研究が数多く行われていますが、今回は、口腔の健康促進プロジェクトの一つを紹介いたします。
テーマは、コミュニティベースの口腔衛生介入プログラム“Community-Based Oral Health interventions”です。これは3年間に渡りCDCから助成金を受け、セルフケア教育のための視覚プログラムを開発する現在進行中のプロジェクトです。
現在、学童・妊婦・幼児の両親・高齢者と歯科医療者に向けての5つの教育啓発プログラムがありますが、最初の3つのプログラムはすでにテストされて、必要に応じて改訂されています。
このプロジェクトの特記すべき点は、全てのプログラムは、一般歯科医院と公衆衛生で働く歯科医療者を代表している人々のフォーカスグループから集めたデータに基づいて作成されたという事です。
一般的にアメリカでは、歯科衛生士は日本ほどいわゆる“歯みがき指導”に大切な診療時間をたくさん割いてはいません。今回紹介するプロジェクトが、日本の社会に対して口腔衛生思想普及や、診療室におけるセルフケアの指導やモチベーションのあり方などを再検討する一助となることを期待しています。