~ 講演とデモンストレーションでわかりやすい! 質疑応答も充分に ~
伊藤 学而 先生鹿児島大学 名誉教授梶原 和美 先生鹿児島大学大学院 講師・心身歯科学
東京都新宿区南元町4番地
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豊中市新千里東町1丁目4番5号
顎関節症は、顎の関節や筋に障害が起きて、顎の動きが悪くなったり、痛みが出たりする病気です。10代後半から20代の人に多くみられますが、自然治癒も珍しくありません。
この病気には、幾つかの誘因が複合しています。たとえば、顎・舌・唇の動きの癖、姿勢の悪さ、疲労やストレスの蓄積などが重なると顎の関節や筋に負担がかかり、障害が起こるのです。典型的な生活習慣病です。
カウンセリングは、検査をして、病状を確認してから始めます。
まず、顎関節症の成り立ちを解説し、患者さんの症状を説明します。
次に、患者さんの顎の関節や筋に障害を起している誘因を探し出し、それらを解消する方法と、顎のリハビリについてアドバイスをします。例えば、顎の関節や周囲の筋に負担をかけている癖があればそれを意識するようにし、顎の動きが不安定なら食事を奥歯でゆっくり噛んで食べる習慣をつける、姿勢が悪ければ背をまっすぐにする、疲労やストレスはできるだけ溜めないようにする、などです。こうして自然治癒を促すのです。
カウンセリングを毎月行なうと、3ヶ月から6ヶ月後には患者さんの約8割で症状が軽快します。ただし誘因が探し出せず、それを取り除けないときには症状は軽快しません。
患者さんは、カウンセリングを通じて自分の顎関節症を克服する経験をします。かりに顎関節症が再発しても、自分でコントロールすることができるのです。これが他の治療法との大きな違いです。