ヒトの口腔機能は、健康維持に大変重要であり、生涯使い続ける機能の一つです。
人生100年時代といわれる昨今、かかりつけ歯科医のミッションの1つは口の機能をいかに診るかではないでしょうか。
そこで、往診も含めて大学講座で乳幼児から高齢者まで全ライフステージにおける口の機能を数多く診ながら、自らこのミッションに立ち向かっておられる阿部仁子先生にご講演をお願いしました。これまであまり開催されることのなかった「口腔機能をトータルで学ぶ機会」を提供したく、小児編と成人~高齢者編の2回に分けて企画しました。今回はその成人~高齢者編となります。かかりつけ歯科医に今、本当に求められている歯科医療とは何かを学ぶきっかけとなれば幸いです。
日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 准教授
【略歴】
【専門医・認定医・学会活動】
10:00~16:00(昼休憩含む)
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
学際デンタルセミナー会員 | 9000円(税込9900円)(ハンドアウト付き)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 35000円(税込38500円)(ハンドアウト付き) |
歯科衛生士・歯科助手・技工士 | 15000円(税込16500円)(ハンドアウト付き) |
学際デンタルセミナー会員限定(3ヶ月配信) | 19000円(税込20900円)ご入会はこちら |
口腔機能は、この世に生を受け産声をあげるところから、その一生を終えるまで休むことなく使い続ける体の機能の一つです。そして、人が生きていく上でなくてはならないものであり、その意義は単に栄養を摂取するだけでなく、食べる楽しみを感じることや、家族や友人、そのほかの人々との会話を楽しむなどのコミュニケーションの手段の一つとして、人生に豊かな彩りを与えるものでもあります。この口腔機能は、生まれてから人生の最期を迎えるまで、その人のライフステージによって変化していきます。「かかりつけ歯科医」はその全てのステージにおいて、口腔機能がよりよい状態であるようサポートしながら、患者さんの一生に寄り添い、共に歩んでいく存在です。世界でトップクラスの長寿国である日本において、医療のあり方は大きく変化しており、歯科医療も例外ではありません。国は「病院で最後を迎える」から「住み慣れた地域で、自宅で最後を迎える」方向へ大きく舵を切っており、歯科医療も訪問歯科診療という形で在宅医療の一旦を担い、多職種の中の歯科医療従事者という新たな役割を果たすことになりました。このような大きな変化の中で、歯科医師は口の機能と健康を通してどのように人の一生にかかわることができるのでしょうか。人生100年時代と言われる昨今、改めてこれからの歯科医師の役割について考察したいと思います。