本セミナーは、『小児編』と『成人~高齢者編』の2回に分けて企画・開催します。ヒトの口腔機能は、健康維持に大変重要であり、生涯使い続ける機能の一つです。人生100年時代といわれる昨今、かかりつけ歯科医のミッションの1つは口の機能をいかに診るかではないでしょうか。この企画では、大学講座で乳幼児から高齢者まで往診も含めて口の機能を診てきた視点、8歳児の母として子育て中である経験を通して、自らこのミッションに立ち向かっておられる阿部仁子先生にご講演をお願いしました。口腔機能をトータルで学ぶ機会となれば幸いです。
日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 准教授
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学際デンタルセミナー会員 | 9000円(税込9900円)(ハンドアウト付き)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 35000円(税込38500円)(ハンドアウト付き) |
歯科衛生士・歯科助手・技工士 | 15000円(税込16500円)(ハンドアウト付き) |
学際デンタルセミナー会員限定(3ヶ月配信) | 19000円(税込20900円)ご入会はこちら |
2018年に「口腔機能発達不全症」が歯科病名として新規導入されました。「口腔機能発達不全症」は、全身的成長発育に明らかな異常を有さず、定型発達を示す子ども(健常児)で、正常な「食べる機能」「話す機能」等の獲得に問題があり、専門的な関与が必要な状態と定義されています。う蝕の洪水と呼ばれ、う蝕による歯冠崩壊や歯の喪失、さらに疼痛を始めとする炎症症状により咀嚼機能の低下をきたしている子どもが数多く見受けられた約30年前と比較すると、う蝕予防という観点からみた現代の子どもたちの口腔環境は劇的に改善していると言えるでしょう。それにもかかわらず、「食事に時間がかかる」「噛んでいたものを吐き出す」「食事の仕方がおかしい」といった“食の問題”を抱える子どもがここ数年で急増しています。
いま、子どもたちの口腔機能に何が起きているのか。そして我々歯科医療従事者は、口腔のプロフェッショナルとしてどのように子どもの口腔機能の発達を理解し、発育の支援をすることができるでしょうか。時代とともに変化する子どもを取り巻く生活環境も考慮しつつ、子どもの口腔機能の発達におけるこれからの歯科医療従事者の役割をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。