〜症例に併せた麻酔法(テーラーメイド麻酔法)から臨床応用まで〜
動物メディカルセンター 病院長
質疑応答
東京都葛飾区西新小岩1-4-6
03-3692-0211
福岡県福岡市中央区天神4-6-7
092-771-1730
大阪会場
兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23
06-6483-4371(代)
会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
獣医臨麻酔学は日々進歩しており、患者の生体により安全でより負担の少ない麻酔やペインコントロールが求められ、近年は様々な麻酔法が行われている。しかし、これまで使い慣れた麻酔法に慣れている、臨床に入って病院で教わった麻酔法しか知らない、新しい麻酔薬の使用に抵抗があるといった理由から、日常診療の麻酔法がルーティンになり、どの様な症例にも、一通りないし二通りの決められた麻酔法に当てはめるといった意見も少なくありません。しかし症例によって性格、疼通や侵襲度、基礎疾患など生体変化は様々で、麻酔も症例に適した調整が求められ、個々の症例に併せた麻酔法(テーラメイド麻酔法)が必要となる。その内容には週術期麻酔として、手術中のみならず、術前、術後の疼痛緩和を含めた週術期全体を通じて組み立てるべきであり、特にペインコントロールを中心に多剤併用(マルチモーダル)に行い、麻酔薬のもつ副作用は軽減したバランス麻酔が求められる。麻酔薬の利点を利用し、欠点を最小限に押さえるためには、麻酔薬の特性を理解しプロトコールを組み立てる必要がある。有名な麻酔科医の言葉にある通り、安全な麻酔薬とは一つも存在しないもので、麻酔科医が自分の麻酔を知ることこそが一番安全な麻酔と言える。そのために必要な麻酔やペインコントロールの基本や臨床応用について説明する。