歯科・獣医セミナーの学際企画

No.GS201 小動物臨床で役立つクスリの話

小動物臨床で役立つクスリの話

講師

折戸 謙介 先生

麻布大学獣医学部獣医学科 教授

プログラム

10:00~16:00(途中、休憩・昼休みを含む)

  1. クスリの表とウラ: 根拠に基づく医療(EBM)における薬物の情報源
  2. クスリからみた猫の特徴: 味覚・食道通過・代謝
  3. 小動物臨床で起こりうる薬物-薬物相互作用、薬物-食物相互作用
  4. 循環器薬のアップデート
  5. 中毒と催吐剤・制吐剤

開催日時・会場

福岡会場

平成28年11月27日(日)10:00~16:00

九州ビル

福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-31

092-467-1113

  • JR・地下鉄 博多駅 筑紫口より徒歩約4分

東京会場

平成28年12月11日(日)10:00~16:00

専売ビルホール

東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F

03-3451-4571

  • JR田町駅三田方面口 徒歩5分
  • 地下鉄三田駅慶應大学口 徒歩4分

大阪会場

平成28年12月18日(日)10:00~16:00

大阪府社会福祉会館

大阪市中央区谷町7-4-15

06-6762-5681

  • 地下鉄谷町線,長堀鶴見緑地線 谷町6 丁目駅下車 4番出口(200m)約5 分
  • 地下鉄谷町線,千日前線 谷町9 丁目駅下車 2番出口(北へ500m)約10 分
  • 近鉄大阪線 上本町駅下車 地下道で谷町9 丁目駅2番出口へ

受講料

会員獣医師9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師25,000円 (テキスト代含む)
  • 昼食は各自にてお願い致します。
  • 参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)

開催にあたって

 薬は、過量では副作用を引き起こし、不足すると十分な効果を発揮しない。薬効用量であっても、併用薬や食餌内容物との相互作用により、副作用が出現したり効果不足に陥ったりすることがある。また犬や猫は、人とは薬物の体内動態が異なる。食物も人ほど多様なものを摂取しないのが一般的である。そのため、小動物臨床では人医療の情報が必ずしも活用できるとは限らない。薬物をとりまく犬猫独自の観点からの情報は、小動物臨床において大変有用である。
 本セミナーでは、「小動物臨床で役立つクスリの話」というタイトルで、はじめに雑誌や論文などから得られる数多くの薬物治療に関する情報の”確からしさ”の順位付けについて紹介する。次に、クスリの食道停滞など猫独特の特徴や、スクラルファートや輸液、柑橘系果物が引き起こす薬物相互作用について解説する。近年、獣医療薬としてアンジオテンシン受容体拮抗薬が発売され、またピモベンダンの効果の検証が行われてきた。これらを含めた循環器薬の最新情報を提供する。中毒に関しては、惹起する物質の特徴と共に、治療時に使用する薬物を催吐剤トラネキサム酸を中心に解説する。
 本セミナーが明日からの診療において、薬物の組み合わせや用量・用法などを再考するきっかけとなれば幸いである。

※講師の所属は開催日時点のものです。