大船中央病院 歯科口腔外科 部長
専門分野/ 歯科・口腔外科、口腔腫瘍、粘膜疾患、顎骨疾患
【略歴】
【著書】
10:00~16:00(昼休憩・コーヒーブレイク含む)
※1月31日より延期になりました
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
学際デンタルセミナー会員 | 9000円(税込9900円)(ハンドアウト付き)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 35000円(税込38500円)(ハンドアウト付き) |
歯科衛生士・歯科助手・技工士 | 15000円(税込16500円)(ハンドアウト付き) |
口腔粘膜には実に多彩な疾患が生じます。 その中には、アフタのように日常よく見られることも多く、自然に治癒する疾患がある一方、生命に係わる見逃すことのできない口腔がんや口腔悪性潜在性疾患も含まれています。 そのため口腔粘膜疾患の診断は重要です。 しかしながら、診断を系統的に学ぶ機会は少なく、疾患自体は単調で個々の特徴に乏しいことから、鑑別診断が困難な場合に、誤診や診断遅延によって不幸な転帰をとった事例を聞くことがあります。
本講演では、口腔粘膜疾患とその対応について理解を深めることを目的とし、日常臨床において遭遇する機会のある疾患を、主徴別・部位別・疾患別に整理して解説します。 典型例だけでなく、その軽症例や合併例、鑑別疾患の対象となる唾液腺疾患・歯性疾患、口腔の正常解剖や生理的な変化も多数供覧します。 口腔粘膜疾患の診断のための最初のステップとして、個々の病変を視覚的に捉えて、疾患の色調の変化(白色・紅色など)や、形態の変化(潰瘍・腫瘤など)を把握することは重要です。 視診・触診に、被覆上皮を踏まえた部位の特性や、全身疾患等の疾患知識や医療情報を有機的に結びつけることによって、誤診・診断遅延を防ぐ鑑別診断のプロセスについても言及します。
本講演が、口腔粘膜疾患の「異常を捉える鋭い眼」を養うことに、また「患者さんに安心を与える語り口」の一助となることを願っています。