原 康 先生日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室 教授
インストラクター原田 恭治 先生 日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室 准教授
藤田 幸弘 先生 麻布大学獣医学部 外科第二研究室 准教授
神野 信夫 先生 日本獣医生命科学大学 獣医外科学研究室
①滑車溝再建術
②FVAの計測
③脛骨粗面転移術
④大腿骨の矯正骨切り術
①膝蓋骨内方脱臼の病態と手術適応
②膝蓋骨内方脱臼治療に必要な基本的な外科手技
③膝蓋骨内方脱臼:矯正骨切り術
④術前計画:FVA計測とCORA point計測
⑤DePuy Synthes LCPの使用方法
⑥膝蓋骨内方脱臼の術後合併症
1日目 13:00〜18:00
2日目 8:30〜16:30で上記内容を行います。
1日目終了後懇親会を予定しています(自由参加/無料)。
※再延期となりました。2021年2〜3月を予定しております
東京都港区芝3-41-8
財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461
◆受講料・前納制(税別・テキスト代・昼食費を含む)
※ 参加希望の方はお早めにお申し込みください。定員に達し次第、締切となります。
※ 各会場ともに、受講料入金者には受講証、会場案内図、予習動画視聴案内と持参品リストを開催約1ヵ月前にご案内申し上げます。
会員獣医師: 96,000円+実習材料費118,000円(予習動画配信料を含む)
一般獣医師: 118,000円+実習材料費118,000円(予習動画配信料を含む)
小型犬の膝蓋骨内方脱臼(MPL)は小動物臨床の現場で遭遇することの多い整形外科疾患である。一言でMPLといっても、その重症度そして臨床像は様々である。治療は外科療法が有効となるが、罹患動物の月齢(年齢)、脱臼の重症度、大腿骨や脛骨の変形の有無、あるいは併発疾患(前十字靭帯損傷など)の有無などに応じて、手術法は症例の膝関節ごとで注意深く計画する必要がある。一般的には、MPLに対する再建に際しては、「内側支帯の解放」、「外側支帯の縫縮」、「大腿骨滑車の再建」、そして「脛骨粗面転移術」の4つの基本的手技が必要となる。しかしながら、MPL罹患症例の約10〜20%では、大腿骨の内反・外旋変形、あるいは大腿四頭筋の顕著な拘縮をともない、これらの関節に対しては先の基本手技だけでは大腿膝蓋関節の再建は困難となり、またその場合、再脱臼の危険性が高くなる。このような場合、大腿膝蓋関節の再建には遠位大腿骨骨切り術(Distal femoral osteotomy:DFO)あるいは分節型骨切り術(Segmental ostectomy)が要求される。
本セミナーでは、MPL Grade IVに罹患した臨床例のCTデータをもとに、3Dプリンターを使用して作製したオリジナルのMPL Grade IV罹患モデルを使用して、大腿膝蓋関節の再建手術を学ぶことができます。真剣に整形外科を極めたいと考えている先生方のご参加をお待ちしています。
(日本獣医生命科学大学・獣医外科学研究室・教授 原 康)
※講師の所属は開催日時点のものです。