鶴見大学歯学部 探索歯学講座 教授
質疑応答
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学際デンタルセミナー会員 | 9,000円(税別)(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(税別)(テキスト代含む) |
歯科衛生士・歯科助手 | 15,000円(税別)(テキスト代含む) |
2000年に厚生労働省は、生活習慣病をはじめて明確に定義した(健康日本21)。「生活習慣病とは、栄養、運動、休養、喫煙、飲酒、歯磨きなどの生活習慣が発症に関与する疾患群」なのである。したがって、歯・口腔の健康を含む6要因を胎児の時から亡くなるまでライフコースで管理することが生活習慣病の根本療法(原因除去療法)である。歯の健康を含む6要因の管理は、歯科医院で行うことが望ましい。なぜなら、歯科医院以外では歯・口腔の健康に関する予防と治療の本格的なサービスが提供できないからである。また、胎児の時から亡くなるまでのライフコースでの管理も歯科医院以外では困難である。
ハーバード大学の人類学者リーバーマン教授は、う蝕をはじめとする生活習慣病の原因は、現代の食事にあると考えている(『人体600万年史:科学が明かす進化・健康・疾病』早川書房)。本講演では、リーバーマン教授の学説に基づき1)う蝕・歯周病の原因となるバイオフィルムの形成と現代食の関係を解説する。2)バイオフィルム感染症の代表疾患であるう蝕・歯周病を発症させない食事(旧石器時代食;パレオダイエット)と発症させる食事(糖類・糖質過剰食)について解説する。3)生活習慣病の根本原因が慢性炎症であることから、慢性炎症と食事の関係について解説する。4)歯の喪失と栄養摂取の関係についてのエビデンスを示し、その対策を考える。