リジェンティス株式会社代表取締役
スタンフォード大学医学部 客員教授
宝田歯科医院 院長(東京都江戸川区)
【講師】柴 肇一 先生
昼 休 憩(12:00〜13:00)
【講師】宝田 恭子 先生
【講師】柴 肇一 先生、宝田 恭子 先生
大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-11
06-6251-5820(代)
福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-31
092-467-1113
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
生体内高分子物質であるポリリン酸は、生命の起源に関与する物質ということで基礎研究が進められてまいりました。そして近年、生体内のポリリン酸が繊維芽細胞増殖因子(FGF)を安定化し、FGFとその受容体の結合も強化することが分かりました。FGFの機能増強効果の高い特定の分子量の生体内ポリリン酸には、FGFの機能に関連した組織再生促進効果、コラーゲン増産効果、骨再生促進効果、育毛効果等の薬理効果があり、また生体内ポリリン酸よりも分子量の大きな長鎖ポリリン酸では、坑真菌活性が高く、逆に、短鎖ポリリン酸ではステインの除去やその沈着防止活性が高いことがわかりました。
FGFの機能増強効果の高い分割ポリリン酸(中鎖、長鎖ポリリン酸)はすでにヘアケア製品やスキンケア製品等の医薬部外品もしくは化粧品に応用されており、分子量の小さい短鎖ポリリン酸や網目状の高次構造を持つポリリン酸は、薬用歯磨剤やマウスウォッシュ等のオーラルケア商品に応用されています。また次の段階として、歯槽骨再生を目的とした新しい歯周組織再生誘導材料の開発も進められております。上記のように分割ポリリン酸は、歯科医療分野にも幅広く貢献できる可能性を秘めている物質であると考えられます。