成人のMTMから混合歯列期の矯正早期治療まで、臨床に応用できること
王子神谷矯正歯科クリニック院長(東京都北区)
日本矯正歯科学会認定医
日本矯正歯科協会矯正専門医
1973年 日本大学歯学部卒
1973~1977年 東京都杉並区 有賀歯科医院勤務
1977~1980年 東京都文京区 中島矯正歯科医院勤務
1978~1984年 福岡歯科大学矯正学教室専修生
1980年 東京都北区東十条百瀬歯科医院勤務、矯正歯科開設
1999年 東京都北区王子 王子神谷矯正歯科クリニック開業
1984年 限局矯正アトラス共著 (日本歯科出版)
1995年 MTMチェアサイドマニュアル (日本歯科評論)
2003年 MTMチェアサイドマニュアル増補版 (ヒョーロン社)
2010年 MTM臨床アトラス (ヒョーロン社)
2012年 MTMの活かし方 編共著 (ヒョーロン社)
MTM One-day Hands On (実習セミナー:9/7開催)
本セミナーを受講された方にはご案内を配布いたします!(セミナー当日、会場にて)
大阪府大阪市中央区北浜東3-14
TEL:06-6942-0001
東京会場
東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1
財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733
福岡会場
福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
GPにとって矯正治療を導入することは一般的になってきているが、抜歯症例など、いきなり全顎的な矯正に取り組むことはなかなか臨床的には難しいことが多い。
そこで、矯正治療に慣れるということで、治療期間が短く失敗の少ない、補綴に絡んだMTMから導入することをお勧めする。
MTMは部分的な歯牙の移動なので原則を守って行えば一般臨床に効果的に応用することできる。MTMは成人に適応されることが多い。MTMはアップライトや転位歯の治療などのように1歯単位で行う治療と、審美治療、歯周治療、咬合の安定を目的とするために、補綴などを併用して全顎的な治療を効果的に行うことができる。
近年、混合歯列期に矯正治療を希望する患者さんが多くなってきている。
叢生、上顎前突、反対咬合、開咬などに対し、混合歯列期前期から不正咬合の原因となる悪習癖や口呼吸を改善することによって不正咬合を予防したり、矯正早期治療(咬合誘導)として、狭窄した歯列の側方拡大や上下顎の成長のコントロールを行うことで、混合歯列期以降に行う抜歯を伴うような全顎的な矯正治療を少なくすることができる。すべての不正咬合が早期治療により改善できるわけではないが、矯正早期治療は全顎矯正に比べて高度な矯正治療技術を必要としない。
そこで、今回は一般臨床家が成人のMTMや混合歯列期の矯正を効果的に取り入れられるように、それらの基礎から臨床までを分かりやすくお伝えしたい。
百瀬 保