石川歯科 院長(静岡県開業)
1988年 広島大学歯学部卒業
1996年 静岡県浜松市にて石川歯科開業
2008年 5-D Japan を北島一、福西一浩、船登彰芳、南昌宏 と共に設立
現 在
5-D Japan ファウンダー
日本臨床歯周病学会指導医
日本歯周病学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本補綴歯科学会会員
OJ(Osseointegration Study Club of Japan) 常任理事
AAP(American Academy of Periodontology)会員
AO(Academy of Osseointegration)会員
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3451-4571
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
福岡会場
福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
歯周病は成人における歯欠損の主要な原因であり、その罹患率は人類の疾病のなかで最大といわれています。進行すると歯槽骨の吸収が顕著となり、動揺が増加すると共に病的移動、欠損の拡大が進行し複雑な病態を呈します。結果として咀嚼機能の低下のみならず、審美性が失われることにより患者の社会生活にも影響を及ぼすようになります。
このような歯周病の治療においてインプラント治療は多大な効果をもたらすと考えられます。確実な咬合支持を獲得し残存歯の負担を軽減する、また病的に移動した残存歯の矯正治療に対して安定した固定源を提供します。
しかし、実際の臨床においては、課題も存在することも事実です。
例えば、動揺が増加した残存歯とインプラントが歯列内、若しくは対合歯列に混在する場合、咬合接触の調整は容易ではありません。歯周組織再生療法の適応を知らなければ、保存しうる歯を抜歯してしまうかもしれない。また歯周病の進行により、歯を失った部位にインプラントを埋入するためには、多くの場合、骨造成が必要となります、そして歯周病に対する感受性が高い患者はインプラント周囲炎に対するリスクも高くなることが示唆されています。残存歯の歯周治療、矯正治療、インプラントサイトディベロップメントなど多くの処置をコーディネイトし適切に遂行することは容易ではありません。このように歯周病患者におけるインプラント治療は単純に欠損=インプラント埋入ではありません。本講演では自分を選んでくれた歯周病患者に対しインプラント治療を最大限に効果的に応用できるよう症例を通してポイントを解説したいと考えます。