感覚-運動から読み解く口腔機能の発達
~口から見る心と身体の健康学~
講師
元開 冨士雄 先生
げんかい歯科医院 院長 (神奈川県横浜市)
NPO法人口腔健康推進協会サークルi 副代表
プログラム
10:00~16:00(途中、昼食休憩含む)
Introduction 口からヒトを見るとは
Step 1 『口育』口を育てることの大切さ
Step 2 口腔の発達を時間軸でみる
Step 3 発達を子ども(個体)と母(環境)のかかわりからみる
- 生きるチカラは育つチカラ(成育)と育てるチカラ(育成)
Step 4 口から子どもの生活をみる
- 子どもを育てる目標とは
- リズムがヒトとしての型を作る
Step 5 哺乳類の呼吸の問題点と改善方法
- 補助的呼吸の口呼吸が習慣化するワケ
- 呼吸筋の秘密を知る
Step 6 咬合と咀嚼と食べることの違い
- 運動発達からみた咀嚼発達
- なぜいつまでも噛んでいるのか?過蓋咬合の不思議
Step 7 感覚発達からみた摂食発達
- 口からの感覚情報が作りだす世界
- なぜ偏食になるのか?違いのわかる偏食児
- 感覚入力不足は口が見つけやすい
Step 8 心の発達に深く関わる口
- 口から心の発達が見える
- 口による母子の信頼形成が愛着障害や虐待を生む
- 感覚入力の不足が指しゃぶりや習癖をつくり出す基盤
質疑応答
開催日時・会場
東京会場
平成24年4月8日(日)
LMJ東京研修センター
東京都文京区本郷1-11-14 小倉ビル
03-5842-6690
- J R 総武線 水道橋駅東口 徒歩6分
- 地下鉄三田線 水道橋駅出口A6 徒歩3分
- 地下鉄丸ノ内線/南北線 後楽園駅出口3 徒歩8分
大阪会場
平成24年3月11日(日)
大阪府社会福祉会館
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
- 地下鉄谷町線,長堀鶴見緑地線 谷町6丁目駅下車 4番出口(200m)約5分
- 地下鉄谷町線,千日前線 谷町9丁目駅下車 2番出口(北へ500m)約10分
- 近鉄大阪線 上本町駅下車 地下道で谷町9丁目駅2番出口へ
福岡会場
平成24年3月18日(日)
福岡朝日ビル
福岡県博多区博多駅前2-1-1
092-431-1228
受講料
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
- 法人会員(学際デンタルセミナー会員)の場合、歯科技工士・歯科衛生士・歯科助手の受講料は9,000円(税別)に割引されます。
- 昼食は各自にてお願い致します。
- 参加取り消しの場合は,開催8日前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を差し引いて返金いたします。それ以後のご返却はできません(代理出席可:会員の代理に会員以外が出席される場合は差額を申し受けます)。
開催にあたって
患者を診るには、「仕組み仕かけを抽出する眼」と「姿かたちを静観する眼」の二つの眼が必要といわれます。日常の臨床では、どうしても診療行為に直結しているう蝕や歯周病といった構造的な原因(微生物や生体のミクロ的なこと)を排除することに眼がいきがちなために、しだいに生命や人らしさを感じられなくなります。しかし、そこに人が実際に生きている毎日の生活を社会的な観点から機能を捉える眼が加わることで口腔だけでなく身体全体を診ることができるのではないでしょうか。これまでの構造や形態に対する治療(キュア)の眼に機能を見抜く看護(ケア)の眼を鍛えることで新たな展開ができると考えています。
そこで今回、口を育てる「口育」の概念をもとに歯科から実践する心と身体の健康学を企画しました。「口育」とは、子どもの発達にそって口の機能をよりよく発達させることで、子どもに質の高い生活機能を獲得させるだけでなく、安定した身体成長や心の発達を促すための育児や保育の考え方をいいます。それは、子どもだけでなく口を通してすべての年代の人を理解する方法でもあります。きっと、患者さんの行動を理解できるようになりこれまでと違った患者さんの姿が見えてきます。